2026-06-09 18:24:00

「薬価で頭が痛い。でも人生は変わった」― ナルティークと片頭痛治療

「薬価で頭が痛い。でも人生は変わった」― ナルティークと片頭痛治療

「先生、この薬は高いですね。」

ナルティーク(リメゲパント)を処方した患者さんが、苦笑しながらそう言いました。

確かにその通りです。

新しい片頭痛治療薬であるナルティークは、決して安価な薬ではありません。

しかし、その患者さんは続けてこう言いました。

「でも、人生は変わりました。」

町の保健室長として印象に残る言葉でした。

「ただの頭痛」ではない

この患者さんは長年片頭痛に悩まされていました。

頭痛発作の日だけが辛いわけではありません。

「明日また頭痛になるのではないか」

という不安が常にありました。

旅行の予定を立てる。

友人と約束する。

仕事の予定を入れる。

そうした日常の行動にも、いつも片頭痛の影がつきまとっていました。

初診時のHIT-6(頭痛による生活障害の評価尺度)は66点でした。

HIT-6は60点以上で「重度の生活障害」と評価されます。

つまり、頭痛が生活の質(QOL)を大きく損なっている状態です。

ナルティーク導入後

ナルティークを使用してから、頭痛の頻度と強さが明らかに改善しました。

もちろん、すべての頭痛がゼロになったわけではありません。

しかし、

「頭痛に振り回される日」

が大幅に減ったのです。

以前なら諦めていた外出ができる。

仕事に集中できる。

家族との時間を楽しめる。

患者さん自身が最も喜んでいたのは、

「頭痛を心配する時間が減ったこと」

でした。

片頭痛は脳の病気

昔は片頭痛を「血管が拡張する病気」と考える時代もありました。

しかし現在では、

三叉神経系やCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)が関与する、

脳の痛みネットワークの過敏化によって起こる神経疾患と考えられています。

ナルティークは、このCGRPの働きを抑えることで、痛みの伝達を弱める薬です。

片頭痛治療はここ10年ほどで大きく進歩しました。

お財布は痛い

ただし、現実的な問題があります。

薬価です。

患者さんの言う通り、お財布には優しくありません。

保健室長としても、

「よく効くけれど高い」

という悩ましい薬の一つです。

しかし別の見方もできます。

頭痛で失われていた時間。

頭痛で諦めていた楽しみ。

頭痛で制限されていた人生。

もしそれらを取り戻せるなら、その価値は薬価だけでは測れないかもしれません。

おわりに

もちろん、ナルティークがすべての片頭痛患者さんに必要なわけではありません。

従来の治療で十分改善する方もいます。

一方で、これまでの治療では十分な効果が得られなかった方にとっては、新しい選択肢になる可能性があります。

「薬価で頭が痛い。」

患者さんはそう言って笑いました。

しかし、その表情は以前よりずっと明るく見えました。

医療の価値とは何か。

QOLとは何か。

そんなことを改めて考えさせてくれた診療の一コマでした。

片頭痛には「万能薬」はありません。

ナルティークが劇的に効く方もいれば、別の治療法が合う方もいます。

 

私たちの仕事は、頭痛そのものだけでなく、その人の生活、体質、背景を含めて最適な治療法を一緒に探していくことだと考えています。

2026-06-09 08:06:00

莫妄想 ― 坐禅は安楽の法門か

莫妄想 ― 坐禅は安楽の法門か

「莫妄想(まくもうそう)」。

禅では有名な言葉である。

文字通りなら「妄想するな」だが、これは「考えるな」という意味ではない。むしろ逆である。

妄想が浮かぶ。雑念が湧く。不安が出る。怒りが出る。

それを無理に消そうとしない。

ただ、巻き込まれない。

この簡単そうで難しい態度を、禅では「莫妄想」と呼んできた。

坐禅は苦行か、それとも安楽か

精神科医・平井富雄は、坐禅を「安楽の法門」と呼んだ。

法門とは入口である。

つまり、

坐禅は苦しむ技術ではなく、安らぎへ入る技術ではないか

と考えたのである。

実際、平井らの脳波研究では、熟練者の坐禅中には、

  • α活動の増加

  • 覚醒を保ったθ活動

  • 外界反応性を失わない静穏状態

が観察された。

彼はこれを、

「集中性緊張解放」

と表現した。

集中している。

しかし力んでいない。

覚醒している。

しかし緊張していない。

この逆説的状態こそ、坐禅の特徴だった。

現代脳科学は何を付け加えたか

現在は、脳波だけでは説明しない。

むしろ重要なのは脳ネットワークである。

人間の脳は、放っておくと「自己物語」を始める。

過去を悔やむ。

未来を怖れる。

自分を責める。

これには、自己参照や反芻に関わるネットワークが関係すると考えられている。

坐禅や瞑想は、これらを単純に止めるのではない。

注意を戻す。
気づき直す。
また戻す。

その繰り返しである。

莫妄想とは、

「無思考」

ではなく、

妄想に住み着かない技術

なのかもしれない。

「無心」は空白ではない

禅で誤解されやすいのはここである。

無心とは、ぼんやりではない。

眠ることでもない。

むしろ、

覚醒を保ちながら、不要な自己没入を減らした状態

に近い。

現代風に言えば、

relaxed alertness。

覚醒した休息。

平井富雄が脳波から見たものを、現在の脳科学は少し違う言葉で説明し始めている。

坐禅は古くて新しい実践

坐禅で病気が治る、と言うつもりはない。

万能薬でもない。

しかし、

  • 不安で頭がいっぱいの人

  • 反芻が止まらない人

  • 緊張が抜けない人

  • 常に「次」を考えて疲れている人

には、一つの練習になる可能性はある。

莫妄想。

考えるな、ではない。

考えに連れ去られるな。

禅が昔から言っていたことを、脳科学は少しずつ追いかけているように見える。

2026-06-08 14:22:00

🧠 脳の血管と神経を守ることが、認知症予防のカギ ~神経血管ユニット(NVU)を大切にしましょう~

🧠 脳の血管と神経を守ることが、認知症予防のカギ

~神経血管ユニット(NVU)を大切にしましょう~

「認知症は脳細胞が減る病気」

そう思われがちですが、最近では少し違う見方が広がっています。

認知症は、

🩸 血管
エネルギー代謝
🔥 炎症
😴 睡眠
🧩 神経ネットワーク

が複雑に関係する病気と考えられるようになっています。

その中心にある考え方が、

🔵 神経血管ユニット(NVU)とは?

脳の毛細血管の周りでは、

🧠 神経細胞(ニューロン)
🩸 血管内皮細胞
🛡️ 血液脳関門(BBB)
⭐ アストロサイト
🔧 ペリサイト
🛡️ ミクログリア

などが協力して働いています。

このチームが、

「脳へ酸素と栄養を届け、脳を守り、働きを保つ」

役割をしています。

つまり、

脳は神経だけではなく、“血管との共同作業”で働いている

のです。

🔴 神経血管ユニットが弱ると何が起こる?

生活習慣病や加齢が進むと、

高血圧

糖尿病

肥満

睡眠障害

慢性炎症

などが積み重なります。

すると、

🩸 血流低下

🛡️ 血液脳関門(BBB)の障害

🔥 慢性炎症

🧪 認知症関連蛋白の蓄積

🧠 神経細胞・シナプス障害

❗ 認知機能低下

につながる可能性があります。

認知症は突然始まるのではなく、

長い年月をかけて脳環境が悪化していく病気

とも言えます。

🟢 今日からできる「NVUを守る5つの習慣」

① 🩸 血管を元気に保つ

  • 血圧を整える

  • 運動する

  • 禁煙する

  • 睡眠時無呼吸を治療する

  • 糖尿病・脂質異常症を放置しない

脳の血管を守ることは、脳細胞を守ることです。

② ⚡ エネルギー不足を防ぐ

脳は大量のエネルギーを使います。

  • 栄養バランスを整える

  • 筋肉量を保つ

  • やせすぎ・肥満を防ぐ

  • 血糖変動を減らす

③ 🔥 炎症を減らす

慢性炎症は脳を静かに傷つけます。

  • 歯と歯ぐきを守る

  • 感染予防

  • 適正体重維持

  • 腸内環境を整える

  • 睡眠不足を減らす

④ 😴 睡眠を大切にする

睡眠中は脳のメンテナンス時間です。

  • 深い睡眠

  • 規則正しい生活

  • 睡眠時無呼吸の治療

  • 昼間に体を動かす

⑤ 🧩 脳を使い続ける

脳は使い続けることで保たれます。

  • 人と話す

  • 読書する

  • 音楽を楽しむ

  • 運動する

  • 新しいことに挑戦する

🟣 まとめ

認知症予防は、

「脳細胞だけ守る」時代から、
「血管・睡眠・代謝・炎症も一緒に守る」時代へ

変わってきています。

つまり、

🌱 神経血管ユニットを守ること

🌱 毎日の生活習慣を整えること

これが未来の脳を守る第一歩です。

【免責事項】

 本記事は一般的な健康情報の提供を目的としています。
 症状の診断や治療を目的としたものではありません。
 認知症、睡眠障害、高血圧、糖尿病などが気になる方は、医療機関へご相談ください。
 研究は進歩しており、一部には今後見解が変わる可能性のある内容も含まれます。

 

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2026-05-28 18:29:00

菜食なのに顔色が悪い? からだの中で起きている「色のミステリー」

 

菜食なのに顔色が悪い?

からだの中で起きている「色のミステリー」

「健康のために野菜をたくさん食べています」
「お肉は控えています」
「毎朝スムージーを飲んでいます」

とても良い習慣のように見えます。

ところが外来では、ときどきこんな方がいます。

「なんだか顔色が悪い」
「疲れやすい」
「立ちくらみがする」
「肌のつやがない」
「黄色っぽいと言われる」

野菜をしっかり食べているのに、なぜでしょうか。

実は、顔色には体の栄養状態がかなり正直に出ます。

 

顔色その1

青白い顔色は「鉄不足」のサインかも

顔色が青白い。
唇の赤みが少ない。
下まぶたの裏が白っぽい。

この場合、まず考えたいのは鉄不足です。

特に女性は月経で鉄を失いやすく、そこに肉や魚の少ない食事が重なると、鉄不足になりやすくなります。

植物性食品にも鉄は含まれますが、肉や魚に含まれる鉄に比べると吸収されにくいという特徴があります。

鉄が足りないと、体の中の「酸素を運ぶトラック」が減ってしまいます。

すると、

・疲れやすい
・息切れしやすい
・動悸がする
・立ちくらみ
・爪が割れやすい
・髪が抜けやすい

といった症状が出ることがあります。

つまり青白い顔色は、体が
「酸素の配達が足りません」
と知らせているのかもしれません。

 

顔色その2

黄色っぽい顔色は「野菜の色」が出ていることも

にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、スムージー。

これらをたくさん摂っている方で、皮膚が黄色っぽく見えることがあります。

これはβカロテンによるカロテネミアのことがあります。

カロテネミアは、皮膚に黄色〜橙色の色素がたまる状態です。

特に目立ちやすいのは、

・手のひら
・足の裏
・鼻のまわり
・顔

です。

ここで大切なのは、黄疸との違いです。

カロテネミアでは、皮膚は黄色く見えても、白目は黄色くなりません。

一方、黄疸では白目も黄色くなります。

「黄色い=すぐ肝臓病」とは限りませんが、白目まで黄色い場合は医療機関での確認が必要です。

 

顔色その3

元気のない顔色は「タンパク質不足」かも

野菜はたっぷり。
でも、タンパク質は少なめ。

このパターンもよくあります。

タンパク質は筋肉だけの材料ではありません。

血液、皮膚、髪、爪、ホルモン、免疫、酵素など、体のかなり多くの部分がタンパク質でできています。

不足すると、

・肌の張りがない
・髪が細くなる
・疲れやすい
・むくみやすい
・風邪をひきやすい

といったことが起こります。

野菜はビタミンと食物繊維の宝庫ですが、体を作る材料としてのタンパク質も必要です。

 

顔色その4

ビタミンB12不足は「静かな不足」

菜食、特に完全菜食では、ビタミンB12不足にも注意が必要です。

ビタミンB12は主に動物性食品に含まれます。

不足すると、

・貧血
・疲れやすさ
・しびれ
・舌の痛み
・集中力低下
・気分の落ち込み

が起こることがあります。

鉄不足だけを見ていると、B12不足を見落とすことがあります。

 

野菜は悪者ではありません

ここで誤解してほしくないのは、野菜が悪いわけではない、ということです。

野菜はとても大切です。

問題は、

「野菜を足す」ことではなく、
「必要なものまで抜いてしまう」ことです。

健康的な食事とは、何かを極端に減らすことではありません。

からだに必要な材料を、過不足なくそろえることです。

顔色は、からだからのメッセージ

顔色が悪いとき、からだの中では次のようなことが起きているかもしれません。

青白い
→ 鉄不足、B12不足、貧血

黄色っぽい
→ βカロテンの摂りすぎ、カロテネミア

つやがない
→ タンパク質不足、亜鉛不足、脂質不足

疲れた印象
→ エネルギー不足、低栄養、慢性疲労

顔色は、からだの「掲示板」のようなものです。

見た目の問題だけではなく、栄養状態を知らせるサインかもしれません。

 

菜食を続けるなら、ここをチェック

菜食を健康的に続けるためには、次の栄養素を意識しましょう。

・鉄
・ビタミンB12
・タンパク質
・亜鉛
・オメガ3脂肪酸
・ビタミンD
・ヨウ素

特に月経のある女性、妊娠を希望する方、疲れやすい方は注意が必要です。

まとめ

菜食は、上手に設計すれば健康的な食事になります。

しかし、設計を間違えると、

「野菜は足りているのに、体を作る材料が足りない」

ということが起こります。

顔色が悪い。
疲れやすい。
黄色っぽい。
肌につやがない。

そんなときは、単なる美容の問題ではなく、栄養のサインかもしれません。

食事は思想ではなく、からだとの対話です。

からだの声を聞きながら、自分に合った食べ方を見つけていきましょう。

※本記事は一般的な健康情報です。症状が続く場合、白目が黄色い場合、強い疲労感や息切れがある場合は、医療機関へご相談ください。

 

2026-05-14 12:47:00

MRの進化と現代病 ― 「塩を守る受容体」は、なぜ慢性炎症と関わるのか ―

MRの進化と現代病

― 「塩を守る受容体」は、なぜ慢性炎症と関わるのか ―

昨日、MR(ミネラルコルチコイド受容体)ブロッカーに関する講演を聴きました。
近年、MRは単なる「血圧や利尿の受容体」ではなく、

  • 心不全

  • 慢性腎臓病(CKD)

  • 糖尿病

  • 慢性炎症

  • 血管障害

などと深く関わる存在として注目されています。

特に興味深いのは、

「MRは本来、生き延びるための受容体だった」

という進化医学的な視点です。

 

MRとは何か

MR(ミネラルコルチコイド受容体)は、主にアルドステロンによって刺激される受容体です。

腎臓では、

  • ナトリウムを保持する

  • 水分を保持する

  • 血圧を維持する

という働きを担っています。

これは非常に重要な機能です。

人類の祖先が生きていた時代は、

  • 塩分が乏しい

  • 水が不足しやすい

  • 飢餓や感染が多い

環境でした。

そのため、

「塩と水を失わない身体」

は、生存に有利だったのです。

MRは、まさに

「脱水で死なないためのシステム」

だったと言えます。

 

現代では何が起きているのか

しかし現代は、進化環境とは大きく異なります。

  • 高塩分

  • 高糖質

  • 肥満

  • 運動不足

  • 慢性ストレス

  • 睡眠不足

という環境の中で、MRが慢性的に刺激されやすくなっています。

MRは本来、必要な時だけ働く生存システムでした。

ところが現代では、そのシステムが長期間オンになり続ける。

その結果、

  • 血管障害

  • 酸化ストレス

  • 線維化

  • 慢性炎症

などに関与する可能性が指摘されています。

 

MRは腎臓だけの受容体ではない

以前はMRは「腎臓のホルモン受容体」と考えられていました。

しかし現在では、

  • 心臓

  • 血管

  • 脂肪組織

  • マクロファージ

など、全身に存在することが分かってきています。

そのためMRは、

「全身のストレス・炎症応答に関わる受容体」

として理解されつつあります。

 

心不全・CKD・HFpEFとの関係

近年特に注目されているのが、

  • CKD

  • HFpEF(駆出率保持型心不全)

  • 糖尿病

との関係です。

HFpEFは、

  • 高齢

  • 高血圧

  • 肥満

  • 糖尿病

  • CKD

を背景に発症することが多く、

慢性炎症や線維化との関連が注目されています。

MR過活性は、

  • 血管硬化

  • 心筋線維化

  • 腎障害

などに関与する可能性があり、心腎連関の重要な一部と考えられています。

 

フィネレノン(ケレンディア)が注目される理由

最近注目されているのが、非ステロイド型MRAである ケレンディア です。

これは単なる「利尿薬」というより、

MR過活性による炎症・線維化・心腎障害の流れを抑える可能性のある薬

として研究されています。

特に、

  • 糖尿病性CKD

  • 心腎連関

  • HFpEF/HFmrEF領域

で有用性が示されつつあります。

 

MRと脳・認知症との接点

さらに興味深いのは、MRと脳との関係です。

MRは海馬など、記憶やストレス制御に重要な脳部位にも存在します。

本来MRは、適切なストレス応答や記憶機能に必要です。

しかし慢性的ストレス状態では、

  • コルチゾール過剰

  • 神経炎症

  • 血管障害

  • 血液脳関門(BBB)障害

などを介して、認知機能低下と関連する病態に関与する可能性があります。

また、APOE4を持つ人では、

  • 神経炎症

  • BBB脆弱性

  • 代謝異常

が起こりやすいことが知られています。

MRとの関連はまだ研究段階ですが、

「慢性炎症・血管障害・ストレス脆弱性」

という共通点が注目されています。

ただし、現時点では、

「MRブロッカーが認知症を予防する」

と証明されたわけではありません。

今後の研究が待たれる領域です。

 

「文明病」としてのMR

こうして見ると、現代病の多くは、

「生存システムの慢性誤作動」

として理解できるのかもしれません。

MRは本来、

  • 飢餓

  • 脱水

  • 感染

から身体を守るための仕組みでした。

しかし現代では、

  • 高塩分

  • 過栄養

  • 慢性ストレス

  • 睡眠障害

の中で、必要以上に働き続けてしまう。

その結果、

  • 高血圧

  • CKD

  • HFpEF

  • 血管障害

などの病態と関わる可能性があります。

 

おわりに

MRは、本来悪者ではありません。

むしろ、

「生き延びるために進化した重要なシステム」

です。

問題は、その古代のサバイバルシステムが、現代環境では慢性的に過剰作動しやすいことにあります。

進化医学の視点から見ると、

現代病とは、

「文明と生存システムのミスマッチ」

なのかもしれません。

MR研究は、そのことを非常に象徴的に示しているように感じます。

 

※本記事は一般的な医学情報の紹介です。症状や治療については主治医にご相談ください。