アレルギー性鼻炎てなに?
くしゃみ・鼻水が止まらない!
アレルギー性鼻炎てなに?
春になると「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」が止まらない…。
そんな症状で悩んでる人、クラスにいませんか? もしかするとそれ、アレルギー性鼻炎かもしれません。
実は日本では、人口の約半分がこのアレルギー性鼻炎を持っているといわれています。
「花粉症」もそのひとつなんです!
アレルギー性鼻炎の原因は?
この病気は、体が本来は無害なもの=アレルゲンに対して、過剰に反応してしまうことで起こります。
主なアレルゲンは…
- 花粉(スギ、ヒノキ、ブタクサなど)
- ダニ・ホコリ(通年性)
- ペットの毛やフケ
- カビなどの微生物
これらに対して、体がIgE抗体を作ってしまうのが始まりです。
症状はどんな感じ?
アレルギー性鼻炎の「三大症状」はこちら!
- くしゃみが止まらない
- 水っぽい鼻水が出る
- 鼻が詰まって息がしづらい
さらに、目のかゆみや涙目が出ることもあります。集中力が下がったり、眠れなくなったりする人も…。
どうやって診断するの?
耳鼻科などで、以下の方法で調べます:
- 問診:いつ、どんな場所で症状が出るか聞かれます
- 血液検査:IgEという抗体が、どのアレルゲンに反応しているかがわかる
- 皮膚テストや鼻へのアレルゲン投与なども、専門機関では行われます
治療には何がある?
治療の基本はこの4つです。
1. アレルゲンを避ける!
- 花粉 → マスク、メガネ、外出後に顔を洗う
- ダニ → 布団の掃除、空気清浄機を使う
2. 薬で症状を抑える
-
抗ヒスタミン薬:くしゃみ・鼻水に効く
→ 最近の薬は眠くなりにくいものが多い!(例:フェキソフェナジン、ビラスチン) -
ステロイド点鼻薬:鼻づまりに最強!毎日使うことで効果がしっかり出ます
3. アレルゲン免疫療法(舌下治療)
- 錠剤タイプの薬を毎日、舌の下に置くだけ
- アレルギー体質を根本から改善できる治療法(詳しくは次の記事で紹介!)
4. 手術(重症の人向け)
- 鼻の中の粘膜を焼いたり、神経を切ったりする方法もありますが、これはごく一部の人向けです。
「眠くなる薬」と「眠くならない薬」の違いは?
抗ヒスタミン薬には、眠くなるタイプとならないタイプがあります。
ポイントは「脳に届くかどうか」
薬が脳のH1受容体に届くと、眠くなります。
でも、最近の薬は脳に入りにくく作られていて、授業中でも安心して使えるようになっています!
まとめ
- アレルギー性鼻炎は、花粉やダニなどに体が反応して起こる
- くしゃみ・鼻水・鼻づまりが三大症状
- 薬や免疫療法でコントロールできる!
- 正しい知識と対策で、毎日を快適にしよう!
体の中の見えない炎症と老化の関係
体の中の見えない炎症と老化の関係〜Inflammaging(インフラメイジング)ってなに?〜
「最近なんだか疲れやすい…」「検査は問題ないけど、体調がすっきりしない」 そんなとき、体の中で“見えない炎症”が起きているかもしれません。
この炎症が年齢とともにゆっくり進むことを「Inflammaging(インフラメイジング)」と呼びます。
この記事では、体の中で起きていることや、健康のためにできることをやさしく解説します。
🔥 Inflammaging(インフラメイジング)ってなに?
「Inflammaging」とは、「炎症(inflammation)」と「老化(aging)」を合わせた言葉です。
年をとると、体の中ではじわじわと小さな炎症が起こることがあります。
この小さな炎症が長く続くと、体に悪い影響を与えて、老化を進めたり病気の原因になったりするのです。
🧠 どんな病気と関係してるの?
次のような病気と関係があることがわかってきています:
-
アルツハイマー病(記憶力の低下など)
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心臓の病気(動脈硬化や心筋梗塞など)
-
糖尿病(血糖値のコントロールができなくなる)
-
がん(腸や乳がん、前立腺がんなど)
これらの病気は「生活習慣病」とも呼ばれ、普段の生活のしかたが関係しています。
🔬 検査でわかるの?
血液検査で、体の中に炎症があるかどうかを調べることができます。 たとえば:
-
hs-CRP:体の炎症レベルをチェック
-
IL-6 / TNF-α:炎症を知らせる物質(サイトカイン)
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フェリチンや赤沈:炎症があると数値が上がります
こういった検査は、まだ病気になっていない段階でも変化が出ることがあるので、予防に役立ちます。
🛡 炎症をおさえる生活のヒント
✅ 食事を見直そう
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青魚(サバ、イワシ)や亜麻仁油:体にやさしい脂(オメガ3)で炎症をおさえる
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ベリーや緑茶:抗酸化成分で体を守る
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発酵食品や野菜:腸の環境を整えて炎症を防ぐ
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ビタミンD(魚、きのこ、日光浴):免疫バランスをサポート
✅ 運動も大事!
-
毎日のウォーキングや軽い筋トレで、炎症をおさえる物質(ミオカイン)が出ます
✅ よく眠る・ストレスをためない
-
夜はしっかり寝る(7時間以上が目安)
-
深呼吸や音楽、ストレッチなどでリラックス
🏥 最後に:からだを守るためにできること
炎症は目に見えませんが、毎日の生活習慣で変えることができます。
当クリニックでは、血液検査や食事のアドバイスを通じて、体の中の炎症を早く見つけ、元気でいられるお手伝いをしています。
気になる方は、いつでもご相談ください。
#慢性炎症 #インフラメイジング #健康寿命 #食事と運動 #高校生にもわかる健康情報
なるべくして反ワクチンになる
「なるべくして反ワクチンになる」──私たちの中にある“拒否の構造”
■ ワクチンを拒むのは「情報が足りないから」なのか?
「なぜあの人はワクチンを打たないんだろう?」
この問いは、コロナ禍の中で誰もが一度は心に抱いたことがあると思います。
政府やメディア、医療従事者がワクチンの重要性を訴えても、一定数の人たちは接種を拒否し続けました。単なる情報不足なのか、それとも意図的な誤解なのか?
──実は、もっと根深い“心理の仕組み”が、そこにはあります。
■ 研究が明らかにした「拒否の心理メカニズム」
2024年に発表されたポーランドの研究チームによる論文
『COVID-19 vaccine refusal is driven by deliberate ignorance and cognitive distortions』
では、ワクチン拒否に至る人々の心の動きが詳細に解析されました。
彼らは、正しい情報が届かないのではなく、届いても“見ようとしない”傾向があることを突き止めたのです。
これは「意図的無知(deliberate ignorance)」と呼ばれる現象です。
■ 「信じたいものだけを信じる」人間の習性
例えば、ワクチンについて「安全で効果的」という情報が提示されても、それが自分の信念や恐怖と合わなければ、私たちは無意識にそれを拒みたくなります。
これは「確証バイアス」と呼ばれる心理作用です。
さらに、反ワクチン派の人たちには、次のような**“認知の歪み(cognitive distortions)”**が多く見られたといいます:
- 「政府は嘘をついている」という陰謀論的思考
- 「ワクチン=危険、打たない=安全」と考える二分法的思考
- リスクを過剰に捉える恐怖志向の認知
■ 反ワクチンは“選ばれた思想”ではない
こうした研究結果は、反ワクチンが「情報不足な人の誤解」ではなく、その人の不安・不信・社会的背景が作り出す“構造的な反応であることを示しています。
つまり、「なるべくして反ワクチンになる」人は存在するのです。
もっと言えば、特定の条件が揃えば、誰もが反ワクチン的な思考に引き寄せられる可能性があるとも言えます。
■ 対話と理解が求められる時代へ
この事実は、ワクチンを巡る議論が「正しいか・間違っているか」の単純な話ではないことを教えてくれます。
必要なのは、
「なぜこの人はそのように考えるのか?」という問いを持つこと。
そして、“知識”ではなく“信頼”を軸にした対話です。
情報を押し付けるのではなく、相手の不安や信念に寄り添い、心理的安全性を築く──
そんなアプローチこそが、分断を超えるカギになるのかもしれません。
■ 終わりに
「反ワクチンは、なるべくしてなる。」
その背景にある“心の仕組み”に気づいたとき、私たちはようやく、相手を“説得”するのではなく、“理解”しようという姿勢を持てるようになるのではないでしょうか。
心房細動(AF)と飲酒の関係:脳卒中リスクを高める要因とは?
心房細動(AF)と飲酒の関係:脳卒中リスクを高める要因とは?
1. はじめに
心房細動(Atrial Fibrillation, AF)は、最も一般的な不整脈の一つであり、脳卒中の主要なリスク要因の一つとされています。
特に、生活習慣がAFの発症や進行に大きな影響を与えることが分かっており、その中でも飲酒は重要なリスクファクターとされています。
本記事では、AFとアルコールの関係について、科学的な根拠を基に解説します。
2. AFと飲酒の関連性
2.1 飲酒がAFを引き起こすメカニズム
アルコールは以下のようなメカニズムで心房細動のリスクを高めます。
- 交感神経の活性化:アルコールは交感神経を刺激し、心拍数を上昇させ、異常な心房の興奮を引き起こす可能性があります。
- 心筋の電気的変化:アルコールの影響で心房の電気的伝導が変化し、異常な電気信号が発生しやすくなります。
- 脱水と電解質異常:アルコールには利尿作用があり、カリウムやマグネシウムの喪失を促し、不整脈の発生を助長する可能性があります。
- 心房の線維化:慢性的なアルコール摂取は心房の線維化を引き起こし、AFの持続や悪化を招きます。
2.2 「ホリデーハート症候群」とは?
急性大量飲酒により、心房細動を発症する現象を「ホリデーハート症候群(Holiday Heart Syndrome)」と呼びます。
これは、特に週末や祝日などでの大量飲酒後に急性発作性のAFが発生することを指します。
健康な若年層でも発生することがあり、飲酒の影響で心房が異常に興奮し、AFを引き起こすと考えられています。
3. AFのリスクとアルコール摂取量の関係
研究によると、少量の飲酒でもAFのリスクが上昇することが報告されています。
- 週1杯(約14gのアルコール)でもAFリスクが上昇する可能性がある。
- 1日1杯以上(ワイン120ml、ビール350ml)の摂取で、AFのリスクは明らかに増加。
- 大量飲酒(1日3杯以上)は、慢性的なAFの発症リスクを顕著に高める。
4. AF患者における飲酒のガイドライン
4.1 完全禁酒が推奨されるケース
以下の条件に該当する場合は、アルコールを完全に控えるのが望ましいです。
- AFが頻繁に起こる患者
- すでにAFで脳卒中を発症したことがある
- 抗凝固療法(ワルファリンやDOACs)を使用している
- 心不全や高血圧、糖尿病を合併している
4.2 少量なら許容されるケース
AFの頻度が少なく、発作性AFの患者や心血管リスクが低い人においては、医師と相談の上で少量の飲酒が許容されることもあります。
推奨される飲酒量(最大限)
- 男性:1日1杯(ワイン120ml、ビール350ml)まで
- 女性:1日0.5杯(ワイン60ml、ビール175ml)まで
- 週3日以上の飲酒は避けるのが理想
5. 飲酒と脳卒中リスク
心房細動は脳卒中リスクを5倍に高めることが知られていますが、アルコール摂取によってこのリスクがさらに上昇することが示されています。
- 抗凝固療法中の飲酒は、出血リスクを高める可能性がある。
- 長期的なアルコール摂取は、高血圧を引き起こし、動脈硬化を促進し、脳卒中リスクを高める。
6. まとめ
✅ AF患者にとって、アルコールは心房細動を誘発・悪化させるリスク要因
✅ 少量でもAFリスクが上昇することが研究で示されている
✅ 大量飲酒(Binge Drinking)は危険!
✅ AFのある人は可能な限り禁酒するのが理想
✅ 脳卒中や心血管リスクを考えると、完全禁酒が最も安全な選択肢
7. おわりに
飲酒は社会的な習慣として根付いていますが、AF患者にとっては大きなリスクを伴う行動の一つです。
特に脳卒中予防の観点からも、飲酒量を最小限に抑えることが推奨されます。
心房細動と診断された方や、そのリスクを抱える方は、医師と相談しながら適切なライフスタイルを選択することが重要です。
知っておきたい「Long COVID」のこと
知っておきたい「Long COVID」のこと
みなさんは「Long COVID(ロング・コビッド)」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、新型コロナウイルス(COVID-19)に感染した後、回復したはずなのに長期間にわたって続く体調不良のことを指します。
最近の研究によると、世界で4億人以上がLong COVIDに悩んでいるそうです。しかも、アメリカでは19人に1人の成人がこの状態にあると言われています。
今回は、このLong COVIDについて、わかりやすく解説していきます!
Long COVIDってどんな症状?
Long COVIDにはさまざまな症状がありますが、代表的なものを紹介します。
🧠 脳の働きの低下(ブレインフォグ)
→ 集中できない、記憶力が落ちる、思考が遅くなる
💨 息切れ・疲れやすさ
→ ちょっと動いただけで疲れる、階段を登るだけで息が切れる
❤️ 心臓や血管の問題
→ 動悸がする、血圧が不安定になる
😞 精神的な影響
→ 不安やうつ症状、睡眠障害
💥 全身の痛みやしびれ
→ 筋肉痛や関節痛、神経の異常
特に疲労感は深刻で、がん患者やパーキンソン病の人と同じくらいのレベルになることもあるそうです。
誰がLong COVIDになりやすい?
「コロナって若い人には軽い病気でしょ?」と思うかもしれません。でも、驚くことにLong COVIDの大半は軽症だった人に起こるんです。
さらに、ワクチンを打っていても、繰り返し感染することでリスクが高まることが分かっています。例えば、2回目の感染で1.7倍、3回目の感染で2.6倍の確率でLong COVIDになるそうです。
Long COVIDと社会のつながり
Long COVIDは、個人の健康問題だけでなく、社会全体にも大きな影響を与えています。
💰 経済への影響
→ Long COVIDの影響で働けなくなる人が増え、世界で年間1兆ドル(約150兆円)もの損失が出ていると言われています。
👨⚕️ 医療の問題
→ まだ研究中の部分が多く、医師の7%しかLong COVIDを正しく診断できないという現状があります。
🏡 生活への影響
→ 収入が減る、家賃が払えなくなる、食事に困るなど、深刻な生活問題につながることもあります。
できることは?
「自分には関係ない」と思うかもしれませんが、Long COVIDは誰にでも起こりうる問題です。できることを考えてみましょう!
✅ 感染を防ぐ
・人混みではマスクをする
・手洗いをしっかりする
・体調が悪いときは無理せず休む
✅ 知識を広める
・Long COVIDのことを家族や友達に話してみる
・SNSで信頼できる情報をシェアする
✅ 健康管理を大切にする
・バランスの取れた食事をする
・適度に運動をする
・ストレスをためない
まとめ
Long COVIDは、軽いCOVID-19感染の後でも長期間にわたって健康に影響を与える深刻な問題です。ワクチンを打っていても感染を繰り返すとリスクが高まり、回復するのが難しいケースもあります。
でも、感染対策をしっかりしたり、知識を広めたりすることで、自分や周りの人を守ることができます。
健康な未来のために、今できることを考えてみませんか?