「連続38万回の奇跡」
「連続38万回の奇跡」
作年末に熱を出した。熱が出ると人間は原始人に戻る。布団にうずくまり、外敵(つまり、寒さと病原菌)から身を守り、ただひたすら回復を待つ。これほど科学を信じる者も、38度の熱には勝てないのだ。
インフルエンザかもしれないと思い、インコロ(インフルエンザとコロナの同時検査キット)を試した。陰性だった。翌日、もう一度試した。陰性だった。妙なもので、2日連続で陰性が続くと「本当に?」と疑いたくなる。世の中、確率とは不思議なもので、当たるときは当たるし、外れるときは外れる。
1月31日、年末ジャンボの当選結果を確認した。ハズレ。
「3回続けて外れるとは、何と不運だ」と、大学時代の同級生に年賀状に書いた。すると、すぐに返事がきた。「次に当たったら、確率4分の1で高すぎる」とある。確率に詳しくないが、なるほどと思った。
年末ジャンボに当たる確率は 1/10,000,000(1000万分の1) である。これを3回続けて外したところで、何の驚きもないはずだ。しかし、体調不良と陰性続きと年末ジャンボのハズレが重なると、人は妙に「運」に敏感になる。「ツイていない」と嘆きたくなる。
だが、私は生きている。連続38万回、宝くじ1等を当て続けたほどの奇跡をくぐり抜けて。
生まれる確率を計算すると、宝くじに38万回連続で当たるのと同じくらい低いという。そう考えれば、「3回のハズレ」に文句を言うのは滑稽である。生きているだけで、もう十分に運を使い果たしているのだ。
人間は身の丈を知らねばならぬ。連続38万回の奇跡をすでに享受しているのに、さらに1回の奇跡を望むのは、虫が良すぎる。
今年もまた、年末ジャンボを買おう。そしてまた外れるだろう。そのときは、「今年も無事に生き延びました」とでも書いて、同級生に送ってやろうと思う。
検診データのAI解析による認知症発症リスクの早期発見と個別的食事運動指導
1. AI解析による認知症発症リスクの早期発見
認知症の診断は、これまで「症状が現れてから」行われることが多かった。
しかし、発症の20~30年前から脳の変性が始まっていることが分かっており、できるだけ早くリスクを把握し、介入することが重要になる。
AI解析を用いるメリット
酒谷薫先生の研究チームは、一般的な健診データ(血液検査や身体測定データ)からAIが認知症リスクを予測するシステムを開発している。
この方法には、以下のようなメリットがある。
✅ 追加の検査が不要(健診データをそのまま活用できる)
✅ 大量のデータを解析し、精度の高いリスク評価が可能
✅ 個別のリスク要因に応じた介入プランの提案ができる
これまで認知症のリスク評価には、MRIやアミロイドPETといった高額な検査が必要だったが、健診データを活用すれば、より手軽にスクリーニングが可能となる。
2. 生活習慣病以外の代謝異常が認知症リスクに与える影響
講義の中で強調されていたのが、認知症は「脳だけの問題」ではなく、全身の代謝異常と深く関わっているという点だった。
非生活習慣病性の代謝障害と認知症リスク
✅ 栄養障害(低アルブミン血症) → 栄養状態が悪いと脳の酸化ストレスが増加し、エネルギー代謝が低下
✅ 貧血 → 脳への酸素供給が不足し、認知機能低下を招く
✅ 腎機能障害(CKD) → 尿毒素が脳に悪影響を与え、神経炎症を引き起こす
✅ 肝機能障害 → 解毒機能の低下により、アンモニアや炎症性物質が脳にダメージを与える
✅ 電解質異常(ナトリウム・カリウムのバランス異常) → 神経伝達に影響し、認知機能の低下を加速
これらの因子を単独で見るのではなく、AIが複合的に解析し、認知症リスクを数値化することで、より精度の高い予測が可能となる。
3. AIによる解析結果を活用した個別的な食事・運動指導
認知症リスクが高いと判定された場合、どのように介入するかが重要になる。
酒谷先生の研究では、AIの解析結果をもとに、個別のリスク因子に応じた食事・運動プログラムを作成している。
① 栄養療法のポイント
- 低アルブミン血症の改善 → 良質なタンパク質(魚、大豆、卵)を摂取
- 貧血予防 → 鉄・葉酸・ビタミンB12を含む食品を増やす(レバー、ほうれん草)
- 抗酸化対策 → ビタミンC・E、ポリフェノールを積極的に摂取(緑茶、ベリー類)
- 電解質バランスの調整 → 塩分過多を避けつつ、カリウムを適切に補う(バナナ、アボカド)
② 運動療法のポイント
- 腎機能が低下している人 → 低強度の有酸素運動(ウォーキング、ストレッチ)
- 筋力低下がある人 → 筋トレ(スクワット、軽いレジスタンス運動)を取り入れる
- 血流改善を目的とする場合 → 有酸素運動+HIIT(高強度インターバルトレーニング)
このように、リスク因子ごとに適切な介入を設計することで、効果的な認知症予防が可能になる。
4. まとめ—AIを活用した認知症予防の可能性
今回の講義を通じて、AIを活用した健診データ解析が、認知症の早期発見と個別対応に大きく貢献する可能性があることを学んだ。
✔ 従来の「認知症の発症を待って診断する」アプローチから、「発症前にリスクを評価し、早期介入する」時代へ
✔ 生活習慣病だけでなく、栄養状態・腎機能・肝機能・電解質バランスといった代謝因子が認知症リスクに関与
✔ AI解析を活用することで、個別のリスクに応じた食事・運動指導を行い、より効果的な予防が可能
認知症予防は、これからますます「パーソナライズ」の時代に入っていく。
単に「健康的な生活を心がける」だけでなく、AIを活用して科学的根拠に基づいた予防策を講じることが、今後のスタンダードになるだろう。
今後も、このような新しいアプローチを活かしながら、より効果的な認知症予防の実践を考えていきたい。
「リモコン世代の終焉――煽情の果てに」
「リモコン世代の終焉――煽情の果てに」
かつて、「正しい世論」と「茶の間の正義」はテレビのリモコン一つで操作された。
新聞を開けば、もっともらしい解説が並び、それを信じれば、それで良かった。
そんな時代を、「リモコン世代」と呼ぶことにしよう。
彼らはニュース番組の報道を疑いもせず、ワイドショーの煽りに乗せられ、
「世論とはこうあるべき」と刷り込まれることに何の違和感も抱かなかった。
テレビが決めた「敵」は彼らの敵となり、新聞が示した「正義」が彼らの正義となった。
しかし、リモコン世代は終わった。
その象徴的な出来事が、2022年7月8日――安倍晋三元首相の暗殺だ。
「安倍憎し」に全能感を覚えたメディア
安倍氏の死は、日本のメディアが持つ「煽情力」の極致だった。
事件が起こるや否や、テレビも新聞も一斉に「山上徹也は被害者」「彼を追い詰めたのは安倍政治だ」と報じた。
まるで、銃弾を放ったのが山上ではなく、安倍晋三だったかのように。
「宗教二世」「家庭崩壊」「貧困の連鎖」――山上の境遇は「同情すべき物語」に加工され、
いつの間にか、彼は被害者になっていた。
メディアはこの構図を作り上げながら、そこに快感すら覚えていたのではないか。
安倍氏が総理だった頃から、「安倍憎し」のムードを作り続けることに全能感を感じていた。
どんな政策を打ち出しても、何を発言しても、「悪」と決めつける。
メディアにとって、安倍という存在は「叩いても安全」な標的であり、
批判すればするほど「正義のメディア」としての権威が確立される仕組みになっていた。
そして、それが極まったのが暗殺事件だった。
メディアは「安倍が憎まれていたからこそ暗殺されたのだ」と言わんばかりの論調を展開し、
それを正当化するかのような空気を作り上げた。
「統一教会=諸悪の根源」というすり替え
本来、焦点は「民主主義の根幹を揺るがすテロ行為」だったはずだ。
しかし、メディアは事件の本質をぼかし、「すべての元凶は統一教会」というストーリーを仕立てた。
安倍氏の死は、民主主義に対する暴力だった。
しかし、メディアはそこを追及するどころか、「安倍氏が統一教会と関わっていたことが、山上を追い詰めたのではないか」と論じた。
「安倍さえいなければ、山上の人生は壊れなかった」という錯覚を国民に植え付けたのだ。
そして、国民は怒った。
誰に? 山上に? いいや、統一教会に。
ワイドショーは連日、統一教会批判を繰り返し、国民の怒りは教団に向けられた。
その結果、統一教会は解散請求され、政治家は次々と関係を問われ、メディアは勝利の余韻に浸った。
だが、その後、メディアの影響力はどうなったか?
安倍氏の死を境に、メディアの「煽情力」は下降し始めた。
リモコン世代が確実に減り、「テレビの言うことはもう信じられない」という空気が広がり始めた。
かつて「世論を作る装置」だったメディアは、自らの煽りによって信頼を失ったのだ。
「リモコン世代」から「アルゴリズム世代」へ
かつて、テレビはニュースの中心だった。
しかし今、視聴率は低迷し、新聞の発行部数も減り続けている。
フジテレビは迷走し、朝日新聞は信頼を失い、NHKすら国民の支持を失いつつある。
メディアは未だに「正義」を振りかざすが、視聴者の心を動かせなくなった。
「統一教会」の次にどんな煽りを仕掛けても、かつてのような熱狂は生まれない。
SNSが普及し、情報源は多様化した。
テレビの「リモコン」を握る者は減り、代わりにスマホをスクロールする時代がやってきた。
だが、それは決して「自由な時代」が訪れたことを意味しない。
「テレビの時代は終わった」と喜ぶ者もいる。
しかし、それは誤りだ。
操作する主体が変わっただけで、操作される側は変わっていない。
かつての「リモコン世代」は、新聞とテレビが情報を独占する時代だった。
今の「アルゴリズム世代」は、GAFA(Google・Apple・Facebook・Amazon)のアルゴリズムが情報を支配する時代だ。
どちらがマシか? どちらも同じではないか?
結局、人々は情報を選んでいるようで、選ばされたものを見ているに過ぎない。
テレビのリモコンを置いたところで、次に待っているのは、「アルゴリズムによる管理社会」なのだ。
昔のご隠居ならこう嗤っただろう
「人は、リモコンを手放して自由になったと思う。しかし、次に待っているのは、もっと巧妙な操作だ。テレビに騙された者はまだ幸せだった。これからは、騙されていることすら気づかないのだから。」
一見認知症のように見える高齢者の発達障害とは
高齢者の発達障害—認知症との違いと適切な対応策とは?
~中部老年期認知症研究会のWeb講演から学んだこと~
近年、高齢者の認知機能低下が問題視される中で、「一見認知症のように見えるが、実は発達障害だった」というケースが注目されています。
本日参加した中部老年期認知症研究会のWeb講演では、佐々木博之先生が「一見認知症のように見える高齢者の発達障害とは」というテーマで講演を行われました。講演を通じて、高齢者の発達障害の特徴、認知症との違い、診断・対応のポイントについて多くのことを学ぶことができました。
本記事では、講演の内容をもとに、高齢者の発達障害の実態と適切な対応策について詳しく解説します。
1. なぜ高齢者の発達障害が問題になるのか?
発達障害(ASD・ADHD)は幼少期から存在する先天的な特性ですが、年齢とともに環境が変化することで、今まで適応できていた人が高齢期になり、問題が顕在化することがあります。
特に、高齢になると「多動」は目立たなくなり、「注意障害」や「記憶の問題」が前面に出るため、認知症と誤診されるケースが多いのです。
2. 高齢者の発達障害と認知症の違い
高齢者の発達障害は、加齢による注意機能の低下や社会的変化によって表面化するため、認知症と混同されやすくなります。
発達障害は幼少期から特性があり、加齢とともに目立つようになりますが、認知症は50~60代以降に発症し、時間とともに進行します。
記憶障害の違いとして、発達障害では忘れっぽいものの、ヒントがあれば思い出せることが多いのに対し、認知症では出来事自体を忘れる(エピソード記憶障害)が見られます。
また、多動性については、高齢者の発達障害では目立たなくなるものの、内面的なそわそわ感は残ることが多く、認知症ではこのような特徴は見られません。
対人関係についても違いがあり、発達障害では幼少期から人付き合いが苦手な傾向があるのに対し、認知症では初期は問題ないものの、進行すると会話が困難になります。
日常生活の適応については、発達障害では時間管理や片付けが苦手で衝動的な行動が見られ、認知症では初期は適応できても、進行すると自立が困難になります。
佐々木先生の研究によると、認知症専門外来を受診した患者の中に、実はADHDだったケースが一定数あったとのことです。そのため、「物忘れが多い=認知症」と決めつけるのではなく、発達障害の可能性も考慮することが重要です。
3. 高齢者の発達障害の主な症状
高齢者の発達障害では、「多動」よりも「注意障害」「ワーキングメモリの低下」「社会適応の難しさ」が問題となります。
① 注意障害(不注意)
・予定を忘れる
・薬の管理ができない(飲んだかどうか忘れる)
・物をなくしやすい(鍵・財布・スマホを頻繁に紛失する)
・家事が途中で止まる(掃除を始めたのに他のことをしてしまう)
② 社会適応の困難
・退職後や環境変化に適応できない
・人付き合いが苦手で孤立しやすい
・ストレスがかかるとパニックや怒りっぽくなる
③ 衝動性・計画性のなさ
・無計画な買い物(衝動買いが増える)
・時間管理が苦手(約束の時間を守れない)
・感情のコントロールが難しい(怒りやすくなる)
4. 高齢者の発達障害に対する対応策
高齢者の発達障害では、環境調整や認知行動療法を取り入れることで生活の質を改善できます。
① 環境調整
・リマインダーやアラームを活用(予定を見える化)
・決まったルーチンを作る(生活のパターンを固定)
・物の定位置を決める(鍵・財布・薬の置き場所を固定)
② 認知行動療法
・時間管理のトレーニング(タスクを細かく分けて管理)
・ソーシャルスキルトレーニング(相手の話を最後まで聞く訓練)
・ストレス対策(リラックス法やマインドフルネス)
③ 薬物療法
・ストラテラ(アトモキセチン):注意力を改善
・インチュニブ(グアンファシン):交感神経を抑えて落ち着かせる
・コンサータ(メチルフェニデート):即効性があるが高齢者には慎重に投与
5. まとめ—「認知症ではなく発達障害」かもしれない
佐々木先生の講演を通じて、高齢者の発達障害が認知症と誤診されるケースが多いことを学びました。
✔ 「物忘れが多い=認知症」と決めつけず、発達障害の可能性を考えることが重要
✔ 高齢者の発達障害では「多動」は目立たず、「注意障害」が主な問題になる
✔ 適切な環境調整や認知行動療法で、生活の質を向上させることができる
✔ 薬物療法も慎重に活用することで、症状の改善が期待できる
高齢者の発達障害については、まだ認知度が低いため、「認知症ではなく、発達障害かもしれない」という視点を持つことが重要です。
もし、周囲に「認知症と診断されたが、何か違う気がする」と感じる方がいれば、発達障害の専門医に相談することをおすすめします。
今後も、高齢者の発達障害についての理解を深め、適切な診断と対応を行っていくことが必要だと感じた講演でした。
新型コロナウイルスとの5年間と、私が学んだこと
新型コロナウイルスとの5年間と、私が学んだこと
新型コロナウイルスとの闘いが始まってから5年が経過しました。この間、感染症対策の考え方は変化し、情報も錯綜しました。
当クリニックでは、患者さんの健康を守るために、常に最新の知見を学び、実践することを大切にしてきました。その過程で、特に大きな示唆を与えてくださった3人の専門家がいます。
ウイルス学者の宮沢孝幸先生、画像診断医の屋代香絵先生、そして大阪大学を退官される予定のウイルス免疫学者の中山英美先生 です。
とりわけ中山英美先生は、免疫学・ウイルス学の分野で、科学的根拠に基づく冷静な判断を貫かれた方 です。膨大な研究データをもとに、感染症対策や免疫の働きについて深い洞察を示され、私たちに大きな学びを与えてくださいました。
宮沢孝幸先生:「感染しているかもしれない」という視点からの変遷
パンデミック初期、宮沢先生は 「自分がすでに感染しているかもしれないと考え、他者にうつさない行動をとるべき」 と提唱されました。
これは、無症状感染者がウイルスを広げる可能性を考えたうえで、マスク着用・手洗い・換気 を徹底し、感染拡大を防ぐことの重要性を示したものです。
しかし、その後の発言は変化し、「オミクロンは天然のワクチン」「新型コロナウイルスは人工ウイルス」 など独自の見解を示すようになりました。
最終的には 「マスクを外して集団免疫をつけるべき」 という方向に変わり、当初の考えとは異なる発言が目立つようになりました。
屋代香絵先生:「マリモサイン」と空気感染・マスクの重要性
屋代先生は、COVID-19の肺病変を画像診断の視点から研究し、「マリモサイン」 という概念を提唱されました。
これは、ウイルスがエアロゾル(空気感染)を介して広がる ことを示唆するもので、換気の重要性 を改めて強調するものでした。
また、屋代先生は 「適切なマスク着用が感染対策に有効である」 と繰り返し発信され、以下の点を指摘されています。
• 適切にフィットした不織布マスクは、ウイルスの吸入・排出を防ぐのに有効
• 換気を徹底することで、室内感染のリスクを低減できる
• マスク自由化後に感染が再拡大したことは、マスクの効果を過小評価した結果である可能性がある
さらに、N95やKN95マスクの使用も推奨 されており、これらの高性能マスクがエアロゾル感染をより効果的に防ぐことが示されています。
中山英美先生:「N抗原と抗N抗体の影響」—免疫への長期的影響
1. COVID-19の病態解明における貢献
中山先生の研究では、COVID-19が免疫系に与える影響 について、特に N抗原(ヌクレオカプシド)と抗N抗体の関係 に着目されています。
• N抗原が炎症を引き起こし、IL-6の産生を促進することでサイトカインストームを誘発する
• 抗N抗体が、感染の拡大や炎症の増強に関与する可能性
• 小児の免疫系(特にpDC)の機能低下との関連が示唆される
• ロングCOVIDの原因の一つとして、N抗原の持続的な存在が影響する可能性
また、感染対策として、「たとえ感染するにしても、体内に取り入れるウイルス量は少ない方がよい」「やがて治るにしても、なるべく早く体内のウイルス量が増加しないで治る方がよい」 という視点を示されました。
これは、感染時のウイルス量が少ないほど免疫系への負担が軽減され、重症化のリスクも抑えられる という科学的根拠に基づいた考え方です。
さらに、S/N比(抗スパイク抗体と抗ヌクレオカプシド抗体の比率)を上げることが、感染時のリスク低減につながる ことも学びました。
• 抗スパイク抗体を十分に持つこと で感染防御を強化する
• 抗N抗体の過剰な産生を防ぐこと で炎症反応の悪化を抑える
加えて、再感染は重症化やロングCOVIDのリスク因子となる ことも中山先生の研究で示されています。
2. 文部科学省の脱マスク推進通達の再考を求めた
中山先生は、文部科学省の一律の脱マスク推進通達の再考 を求める発言をされました。
• 一律の脱マスク推奨ではなく、感染リスクに応じた柔軟な対応が必要
• 高リスクの児童や教職員への配慮が求められる
• 換気の徹底や感染拡大時のマスク着用を含めた総合的な対策が求められる
これは、「マスクをする・しない」の単純な議論ではなく、感染リスクや免疫学的影響を考慮し、状況に応じた適切な対策を行うべきである という科学的な視点に基づく提言でした。
結論:科学に基づいた冷静な判断の重要性
新型コロナウイルスとの5年間を振り返ると、感染症対策は「科学的根拠に基づいた冷静な判断」が何よりも重要 であることを痛感します。
当クリニックでは、今後も最新のエビデンスを学びながら、患者さんの健康を守るための最善の対策 を講じてまいります。
COVID-19の免疫への長期的影響、ウイルス量の管理、S/N比の重要性、再感染リスクなど、多くのことを学ぶことができたのは、中山先生の研究と発信のおかげです。心からの敬意と感謝を捧げます。
感染症対策は、流行状況や新たなエビデンスに応じて、常にアップデートされるべきもの です。
当クリニックでは、これからも患者さんの健康を守るため、最新の知見に基づいた医療を提供していきます。