夏バテを防ごう! 水分・栄養・睡眠で元気な夏を
夏バテを防ごう!
水分・栄養・睡眠で元気な夏を
毎年夏になると、
「何となくだるい」
「食欲がない」
「疲れが取れない」
という患者さんが増えてきます。
このような状態は、一般に**「夏バテ」**と呼ばれています。
夏バテは病名ではありませんが、暑さによる体への負担が積み重なることで起こる体調不良です。ちょっとした生活習慣の工夫で予防できることも少なくありません。
夏バテはなぜ起こるのでしょうか?
夏は高温多湿の環境が続きます。
汗をたくさんかくことで、水分や電解質(塩分など)が失われます。また、暑さで食欲が低下し、睡眠の質も悪くなりがちです。
その結果、
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水分不足
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栄養不足
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睡眠不足
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自律神経への負担
が重なり、体の回復が追いつかなくなります。
これが「だるい」「疲れやすい」「食欲がない」といった夏バテの症状につながります。
夏バテを防ぐ5つのポイント
① 水分をこまめにとりましょう
のどが渇いてからでは遅いことがあります。
少量ずつ、こまめな水分補給を心掛けましょう。
大量に汗をかいた時には、水分だけでなく塩分の補給も大切です。
※高血圧や心不全、腎臓病などで塩分制限中の方は、主治医の指示に従ってください。
② 毎食たんぱく質を
肉・魚・卵・大豆製品などのたんぱく質は、筋肉だけでなく免疫や体の修復にも欠かせません。
暑くても、毎食少しずつ取り入れましょう。
③ 主食も適量食べましょう
「夏はそうめんだけ」
という方も多いですが、それだけでは栄養が偏ってしまいます。
糖質は体の大切なエネルギー源です。
極端な糖質制限ではなく、自分に合った適量を心掛けましょう。
④ 野菜・果物も忘れずに
野菜や果物にはビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。
食欲がない時でも、彩りのよい副菜を一品添えるだけで栄養バランスが改善します。
⑤ 良い睡眠を
睡眠は最高の疲労回復法です。
寝室を涼しく保ち、エアコンも上手に利用しましょう。
「そうめんだけ」では栄養不足になりがちです
暑い日は冷たいそうめんがおいしく感じます。
しかし、そうめんだけでは、
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たんぱく質
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ビタミン
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ミネラル
が不足しやすくなります。
おすすめは、
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卵
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鶏肉やささみ
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豆腐
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納豆
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野菜
を組み合わせることです。
「主食+たんぱく質+野菜」を意識するだけで、栄養バランスはぐっと良くなります。
食べた栄養は体のエネルギーになります
私たちの体では、食事から摂った栄養と酸素を利用してエネルギー(ATP)が作られています。
このエネルギーが、歩く、考える、体温を保つ、筋肉を動かすなど、日常のあらゆる活動を支えています。
夏バテはミトコンドリアだけが原因ではありませんが、水分・栄養・睡眠が十分であれば、体はエネルギーを効率よく作りやすくなります。
漢方薬も役立つことがあります
夏バテの症状や体質によっては、漢方薬が役立つことがあります。
代表的なものには、
清暑益気湯(せいしょえっきとう)
暑さで体力を消耗し、
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食欲がない
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だるい
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夏やせ
などの方に用いられます。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
体力が落ち、
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疲れやすい
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胃腸が弱い
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病後の体力低下
などに使われます。
六君子湯(りっくんしとう)
胃もたれや食欲不振が中心の方に向いています。
五苓散(ごれいさん)
水分バランスの乱れによる、
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のどの渇き
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尿量減少
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むくみ
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頭痛
などに用いられます。
漢方薬は体質や症状に合わせて選ぶことが大切です。自己判断で使用せず、医師や薬剤師に相談しましょう。
このような症状は早めに受診しましょう
次のような症状がある場合は、夏バテだけではなく熱中症や感染症などが隠れている可能性があります。
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水分が飲めない
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繰り返し吐いてしまう
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強いだるさで動けない
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高熱が続く
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尿がほとんど出ない
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意識がぼんやりする
早めの受診をおすすめします。
高齢者は特に注意
高齢になると、
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のどの渇きを感じにくい
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暑さを感じにくい
ことがあり、知らないうちに脱水になっている場合があります。
エアコンを我慢せず、こまめな水分補給を心掛けましょう。
ご家族も、食事や水分摂取の様子を見守ってあげてください。
まとめ
夏バテは、暑さによる体への負担に加え、水分不足、栄養不足、睡眠不足などが重なって起こります。
予防の基本は、
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こまめな水分補給
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バランスの良い食事
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十分なたんぱく質
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良い睡眠
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暑さを我慢しないこと
です。
「少し疲れたから」と無理をせず、早めの休養を心掛けましょう。
症状が長引く場合や、食事や水分が十分に取れない場合は、他の病気が隠れていることもありますので、早めに医療機関へご相談ください。
