🌀 発作性頭位めまいとビタミンD
🌀 発作性頭位めまいとビタミンD
〜「耳石の弱り」と「再発予防」の視点から〜
■ めまいの中で最も多いタイプ
「朝起きたときにグルグル回る」
「寝返りで天井が回る」
このような症状は、
👉 発作性頭位めまい症(BPPV)
と呼ばれるものが多いです。
これは、耳の奥にある「耳石(じせき)」という小さな石が
本来の場所から外れてしまうことで起こります。
■ 原因は「耳石の位置のズレ」
耳の中には、
- 三半規管(バランスを感じるセンサー)
- 耳石器(重力を感じる装置)
があります。
通常は耳石は決まった場所にありますが、
👉 これがはがれて三半規管に入り込む
👉 頭を動かすと流れてしまう
その結果、
🌀 回転性めまい
👁 眼振(目が揺れる)
が起こります。
■ 実は関係がある「ビタミンD」
ここが最近の重要ポイントです。
研究では、
👉 ビタミンDが低い人ほどBPPVが多い
👉 再発する人ほど低値が多い
という傾向がはっきりしてきました。
■ なぜビタミンDが関係するのか?
ポイントは「耳石の質」です。
ビタミンDは、
- カルシウムの吸収
- 骨の強さ
に関わっています。
つまり、
👉 ビタミンD不足
→ カルシウム代謝の乱れ
→ 耳石がもろくなる
→ はがれやすくなる
という流れが考えられています。
■ 治療の主役は「体操(エプリー法)」
BPPVの治療は薬ではなく、
👉 耳石を元の場所に戻す体操(エプリー法)
が基本です。
多くの方はこれで改善します。
■ しかし問題は「再発」
BPPVは、
👉 数ヶ月〜数年で再発することが多い病気です。
ここで重要になるのが、
👉 耳石を“強くする”視点
■ ビタミンD補充で再発が減る可能性
最近の研究では、
👉 ビタミンDが低い人に補充すると
👉 再発が減る
ことが報告されています。
つまり、
- 体操 → 今のめまいを治す
- ビタミンD → 再発を防ぐ
という役割分担になります。
■ こんな方は要チェック
以下に当てはまる方は、
ビタミンDが関係している可能性があります。
- めまいを繰り返す
- 高齢
- 閉経後
- 日光にあまり当たらない
- 骨粗鬆症がある
■ 目安となる数値
血液検査の
👉 25(OH)D
で評価します。
- 20 ng/mL未満 → 不足
- 20〜30 → やや低い
- 30以上 → ひとまず安心
👉 再発する方は「20以上に戻す」ことが一つの目標です。
■ 骨粗鬆症の薬を飲んでいれば大丈夫?
実はここが落とし穴です。
骨粗鬆症で使うビタミンD(活性型)は、
👉 BPPV予防としては十分とは言い切れません
そのため、
👉 実際のビタミンD値(25(OH)D)を測ることが大切です。
■ まとめ
🌀 BPPVは
👉 「耳石の位置の異常」で起こる
🦴 しかし背景には
👉 「耳石の弱り(質の問題)」がある
☀️ ビタミンDは
👉 耳石を安定させる可能性がある
■ 最後に
めまいはつらい症状ですが、
👉 正しく診断すれば治ることが多い病気です。
そして、
👉 再発する方は
「体操+体の中の環境(栄養)」
の両方を整えることが大切です。
気になる方は、お気軽にご相談ください。
免責事項
本記事は、発作性頭位めまい症(BPPV)とビタミンDに関する一般的な医学情報を分かりやすくまとめたものであり、特定の患者さんに対する診断・治療を目的としたものではありません。
めまいの原因には、発作性頭位めまい症以外にも、メニエール病、前庭神経炎、脳血管障害などさまざまなものがあります。症状が強い場合、長引く場合、手足のしびれ・ろれつの回りにくさ・激しい頭痛などを伴う場合は、早めに医療機関を受診してください。
ビタミンDの補充やサプリメントの使用についても、体質や持病、腎機能、服用中の薬によって注意が必要なことがあります。実際の治療や内服については、医師の診察のうえでご判断ください。
