2026-04-22 14:53:00

🌀 発作性頭位めまいとビタミンD

🌀 発作性頭位めまいとビタミンD

〜「耳石の弱り」と「再発予防」の視点から〜

■ めまいの中で最も多いタイプ

「朝起きたときにグルグル回る」
「寝返りで天井が回る」

このような症状は、
👉 発作性頭位めまい症(BPPV)
と呼ばれるものが多いです。

これは、耳の奥にある「耳石(じせき)」という小さな石が
本来の場所から外れてしまうことで起こります。

■ 原因は「耳石の位置のズレ」

耳の中には、

  • 三半規管(バランスを感じるセンサー)
  • 耳石器(重力を感じる装置)

があります。

通常は耳石は決まった場所にありますが、

👉 これがはがれて三半規管に入り込む
👉 頭を動かすと流れてしまう

その結果、

🌀 回転性めまい
👁 眼振(目が揺れる)

が起こります。

■ 実は関係がある「ビタミンD」

ここが最近の重要ポイントです。

研究では、

👉 ビタミンDが低い人ほどBPPVが多い
👉 再発する人ほど低値が多い

という傾向がはっきりしてきました。

■ なぜビタミンDが関係するのか?

ポイントは「耳石の質」です。

ビタミンDは、

  • カルシウムの吸収
  • 骨の強さ

に関わっています。

つまり、

👉 ビタミンD不足
→ カルシウム代謝の乱れ
→ 耳石がもろくなる
→ はがれやすくなる

という流れが考えられています。

■ 治療の主役は「体操(エプリー法)」

BPPVの治療は薬ではなく、

👉 耳石を元の場所に戻す体操(エプリー法)

が基本です。

多くの方はこれで改善します。

■ しかし問題は「再発」

BPPVは、

👉 数ヶ月〜数年で再発することが多い病気です。

ここで重要になるのが、

👉 耳石を“強くする”視点

■ ビタミンD補充で再発が減る可能性

最近の研究では、

👉 ビタミンDが低い人に補充すると
👉 再発が減る

ことが報告されています。

つまり、

  • 体操 → 今のめまいを治す
  • ビタミンD → 再発を防ぐ

という役割分担になります。

■ こんな方は要チェック

以下に当てはまる方は、
ビタミンDが関係している可能性があります。

  • めまいを繰り返す
  • 高齢
  • 閉経後
  • 日光にあまり当たらない
  • 骨粗鬆症がある

■ 目安となる数値

血液検査の
👉 25(OH)D

で評価します。

  • 20 ng/mL未満 → 不足
  • 20〜30 → やや低い
  • 30以上 → ひとまず安心

👉 再発する方は「20以上に戻す」ことが一つの目標です。

■ 骨粗鬆症の薬を飲んでいれば大丈夫?

実はここが落とし穴です。

骨粗鬆症で使うビタミンD(活性型)は、

👉 BPPV予防としては十分とは言い切れません

そのため、

👉 実際のビタミンD値(25(OH)D)を測ることが大切です。

■ まとめ

🌀 BPPVは
👉 「耳石の位置の異常」で起こる

🦴 しかし背景には
👉 「耳石の弱り(質の問題)」がある

☀️ ビタミンDは
👉 耳石を安定させる可能性がある

■ 最後に

めまいはつらい症状ですが、

👉 正しく診断すれば治ることが多い病気です。

そして、

👉 再発する方は
「体操+体の中の環境(栄養)」
の両方を整えることが大切です。

気になる方は、お気軽にご相談ください。

免責事項

本記事は、発作性頭位めまい症(BPPV)とビタミンDに関する一般的な医学情報を分かりやすくまとめたものであり、特定の患者さんに対する診断・治療を目的としたものではありません。
めまいの原因には、発作性頭位めまい症以外にも、メニエール病、前庭神経炎、脳血管障害などさまざまなものがあります。症状が強い場合、長引く場合、手足のしびれ・ろれつの回りにくさ・激しい頭痛などを伴う場合は、早めに医療機関を受診してください。
ビタミンDの補充やサプリメントの使用についても、体質や持病、腎機能、服用中の薬によって注意が必要なことがあります。実際の治療や内服については、医師の診察のうえでご判断ください。