2025-06-03 15:09:00

子どもの起立性調節障害とビタミンD 〜最新研究を踏まえた理解と対応〜

子どもの起立性調節障害とビタミンD 〜最新研究を踏まえた理解と対応〜

🧠 起立性調節障害(OD)とは?

  • 起立時に血圧や心拍数の調整がうまくいかず、

    • めまい

    • 立ちくらみ

    • 動悸

    • 倦怠感
      などの症状が出る状態

  • 学童期〜思春期に多く見られます

☀️ ビタミンDの役割

  • 骨を強くするだけでなく、

    • 免疫の調整

    • 神経機能のサポート

    • 自律神経のバランス調整
      に関与しています

🔬 最新研究の紹介(Front Pediatr. 2025)

  • ODの子ども84人と健常児84人を比較

  • 起立性調節障害のある群では、

    • ビタミンD(25(OH)D)濃度が有意に低い

    • 自律神経系の調整に関与する物質(ACE2・Ang(1–7))も低い

  • → ビタミンD欠乏が自律神経不調に関連する可能性

⚠️ 全てに当てはまるわけではない

  • 一部の研究(例:STURDY試験)ではビタミンD補充の効果が限定的

  • ビタミンDは "原因" ではなく "関連" にとどまる可能性も

  • 効果は個人差があるため、自己判断は禁物

✅ こんなときはビタミンD検査を検討

  • 朝がつらくて起きられない

  • 少しの動作で疲れやすい

  • めまいや集中力低下

  • 日光を浴びる時間が少ない

🍳 ビタミンDを補うには?

方法 内容例
日光浴 15〜30分、手足に日光を当てる
食事から摂取 鮭、サバ、卵黄、きのこ類など
サプリメント 医師と相談の上、800〜2000 IU/日

📌 まとめ

  • ビタミンDは、起立性調節障害の背景に関与する可能性あり

  • 必ずしも全例に当てはまるわけではなく、
    "必要な人に、必要なだけ" が基本

📎 免責事項

本資料は、教育・啓発目的で作成されたものであり、診断や治療を目的としたものではありません。実際の症状や治療方針については、必ず医療機関の専門医にご相談ください。