人は皆認知症
「人は皆認知症」
先日、かかりつけ医認知症対応力向上研修を受けました。
認知症は特別な病気ではなく、
だからこそ、「認知症を特別視せず、
今回は、その研修の概要を紹介します。
認知症は誰にでも起こりうる
「認知症」と聞くと、
しかし、認知機能は誰しも加齢とともに変化し、
例えば、
では、それが認知症なのでしょうか?
研修では、「認知症」と「加齢によるもの忘れ」
【加齢によるもの忘れ】
・昨日食べたものを思い出せないが、言われれば思い出せる
・忘れっぽくなるが、日常生活には支障がない
・時間や場所の感覚は正常
【認知症による記憶障害】
・昨日食べたもの自体を覚えていない
・忘れることで日常生活に支障が出る
・時間や場所の感覚が混乱する
つまり、認知症は単なる「もの忘れ」ではなく、「
5人に1人が認知症の時代へ
研修では、
認知症の診断を受けると、多くの人が「これからどうなるのか?」
・何ができなくなるのか?
・家族に迷惑をかけるのでは?
・仕事は続けられるのか?
しかし、認知症だからといって、
むしろ、診断後の対応次第で、
早期発見・早期対応の重要性
研修では、認知症の早期発見・
・早期診断によって進行を遅らせる治療が可能になる
・本人や家族が将来に備えた準備をする時間を確保できる
・適切な介護・支援を早い段階から受けることができる
特に印象的だったのは、「
診断が遅れると、本人は「なぜ思い出せないのか」「
これが、いわゆるBPSD(行動・心理症状)を悪化させる要因にもなります。
だからこそ、早めに受診し、
認知症とともに生きる社会へ
研修では、「認知症とともに生きる」
かつては「認知症の人=支えられるだけの存在」
例えば、地域には以下のような取り組みがあります。
・認知症カフェ:本人や家族が気軽に集まり、情報交換できる場
・認知症サポーター:商店や銀行の職員が研修を受け、
・本人ミーティング:認知症の人自身が意見を述べ、
研修では、「認知症の人が主役になれる場を作ることが大切」
家族や地域の役割
認知症と診断された本人だけでなく、
研修では、
【家族ができること】
・本人の気持ちを尊重する(できることはできるだけ本人に任せる)
・適切な距離感を保つ(過度な介入は本人の自尊心を傷つける)
・介護サービスを積極的に活用する(家族だけで抱え込まない)
また、地域全体で認知症の人を支える仕組みも必要です。
【地域ができること】
・認知症に優しい環境を作る(わかりやすい標識、音声案内など)
・認知症の理解を広める(講演会やイベントを開催)
・見守り活動を強化する(地域の人が声をかけやすい環境作り)
認知症は、決して「本人と家族だけの問題」ではありません。
社会全体で支えることで、よりよい共生が可能になります。
まとめ:人は皆、認知症の要素を持つ
研修を通じて、改めて「認知症は誰にでも起こりうること」だと実感しました。
そして、「認知症の人とともに生きる社会をどう作るか」が、
認知症と診断されたからといって、
むしろ、認知症と共に生きるためにできることを考え、
そして何より、「認知症は遠い存在ではなく、
人は皆、認知症の要素を持っている。だからこそ、