2025-01-27 14:22:00

鼻汁中好酸球検査とは?

鼻汁中好酸球検査とは?

 

鼻汁中好酸球検査は、鼻水(鼻汁)に含まれる免疫細胞である好酸球を調べる検査です。主にアレルギー性鼻炎や花粉症などの診断に役立ちます。この検査では、鼻水に含まれる好酸球の量を調べることで、アレルギー反応が起きているかどうかを確認します。

特に長引く鼻づまりや鼻水の原因を特定し、治療法を選ぶ手助けになります。

検査の対象となる症状

 

次のような症状がある方に、この検査が行われることがあります:

• 長期間続く鼻水や鼻づまり

• 季節ごとに悪化する鼻の症状(花粉症が疑われる場合)

• 市販薬や治療を受けても改善しない鼻の不調

• アレルギーか感染症かが判断できない場合

検査の流れ

検査は、簡単で痛みも少ない方法で行われます:

1. 鼻水の採取

• 鼻の中に綿棒を入れて鼻水を拭い取るか、小型の吸引器で鼻水を採取します。

2. 好酸球の確認

• 採取した鼻水を特殊な染料で染め、顕微鏡で観察します。

• 好酸球の数や割合を調べます。

 

この検査は患者への負担が少なく、約10~15分程度で行えるシンプルなものです。

検査でわかること

 

鼻汁中の好酸球が増加している場合、以下のような病気や状態が考えられます:

1. アレルギー性鼻炎

• 好酸球が多い場合は、アレルギー反応による鼻炎が疑われます(例:花粉症やハウスダストアレルギー)。

2. 好酸球性副鼻腔炎

• 慢性的な鼻づまりや鼻ポリープ(鼻茸)を伴う場合に、好酸球の増加が見られます。

3. 感染症との区別

• 細菌やウイルスによる鼻炎の場合、好酸球の増加はあまり見られません。これにより、アレルギー性か感染性かを見極められます。

検査のメリット

1. 原因の特定が可能

鼻水の中に含まれる好酸球を調べることで、症状の原因がアレルギー性か感染性かを判断しやすくなります。

2. 治療方針の決定に役立つ

検査結果に基づいて、抗アレルギー薬や抗菌薬など、適切な治療法を選ぶことができます。

3. 負担が少ない検査

鼻水を採取するだけの簡単な検査であり、小児から成人まで安全に行えます。

注意点

鼻水の状態によっては、検査が難しい場合があります(例えば、乾燥している場合や量が少ない場合)。

• 検査結果は他の症状や診察と総合的に判断する必要があります。

まとめ

 

鼻汁中好酸球検査は、鼻水や鼻づまりの原因を明確にし、最適な治療につなげるための有効な方法です。特にアレルギー性鼻炎や花粉症が疑われる場合、この検査により、アレルギー反応の程度や治療効果を正確に評価することができます

 

鼻の症状でお悩みの方は、ぜひ医師に相談して、この検査の実施を検討してみてください。

 

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