2026-04-01 08:57:00

☀️ 子どものビタミンDサプリ、自己判断で増やしていませんか?

☀️ 子どものビタミンDサプリ、自己判断で増やしていませんか?

体に大切な栄養素ですが、「多ければよい」とは限りません

最近は、ビタミンDが骨の健康や成長に大切だという情報を目にする機会が増えました。
実際、日本小児科学会関連の提言でも、乳児期のビタミンD欠乏予防の重要性が示されています。

しかしその一方で、日本小児科学会は2026年3月、Injury Alert(傷害速報)No.153「サプリメント内服によるビタミンD中毒」 を掲載し、子どものサプリ摂取に注意を呼びかけました。

⚠️ 「不足」だけでなく「とりすぎ」も問題になります

ビタミンDは大切な栄養素ですが、脂溶性ビタミンであり、過剰摂取には注意が必要です。
今回の学会資料では、7歳10か月男児がサプリメントを継続摂取し、著明な高カルシウム血症を起こして入院した事例が紹介されています。

入院時の検査では、血清カルシウムは16.5 mg/dL、イオン化カルシウムは2.06 mmol/Lと高値でした。補液、利尿薬、エルカトニン、ビスホスホネート製剤などで治療され、25日後に退院しましたが、その後も歩行時のふらつきや筋力低下のため継続フォローが行われています。

💊 サプリだから安心、とは言えません

この事例で問題となったサプリメントは、分析の結果、
製品Aが1カプセル118 μg(4,720 IU)
製品Bが1カプセル255 μg(10,200 IU)
のビタミンDを含んでいました。

学会資料では、この子の年齢ではビタミンDの目安量は5.5 μg/日(220 IU/日)、耐容上限量は**40 μg/日(1,600 IU/日)**とされています。つまり、サプリ1カプセルだけでも上限を大きく超える可能性があった、ということです。

さらに学会は、表示量と実測量のずれや、同じ製品内での含有量のばらつきにも注意を促しています。

🧒 子どもは大人より「上限」が低いことがあります

大人向けの感覚で「栄養のために少し多めに」と考えてしまうと、子どもでは過剰になることがあります。
学会は、未成年にサプリメントを与える場合、成人より1日最大許容量が少ないため、食事も含めた総量に注意すべきだとしています。

🚩 こんな使い方は注意が必要です

  • いくつものサプリを一緒に飲んでいる
  • 「骨のため」「免疫のため」など別の商品を重ねている
  • 1日量を正確に確認していない
  • 海外製や高用量製品を使っている
  • ネット情報だけで長く続けている

学会は、公的な基準として「日本人の食事摂取基準」を参考にすることを勧めています。

🌱 欠乏が心配でも、自己判断で増やしすぎないことが大切です

乳児期には、ビタミンD欠乏の予防が重要です。関連提言では、適度な外気浴や外遊び、離乳食の開始、魚や卵黄などの食品からの摂取も大切だとされています。

つまり、ビタミンDは
「不足しても困る」けれど、
「入れすぎても危ない」

栄養素です。

だからこそ、子どもにサプリメントを使うときは、
「体によさそうだから」
「SNSで勧められていたから」
だけで始めないことが大切です。

👨‍👩‍👧 保護者の方へ

お子さんにビタミンDサプリを使う場合は、
年齢に合った量か
ほかの食品やサプリと重なっていないか
を必ず確認してください。

心配なときは、自己判断で量を増やすのではなく、小児科医やかかりつけ医に相談することをおすすめします。

 

子どもの健康を守るには、
足りないことを心配するだけでなく、入れすぎないことにも目を向ける
それがとても大切です。