おいしく治そう【糖尿病】
🍽️ おいしく治そう【糖尿病】
糖質を「正しく減らす」ことで、血糖コントロールはもっとラクになる
はじめに:糖尿病は“我慢”の病気じゃない
「糖尿病=一生薬と付き合うもの」「甘いものを断つのが大変」――そう思っていませんか?
でも実は、“糖質を正しく減らす”だけで、血糖コントロールは驚くほど改善するということが、近年の研究で明らかになっています。
今回は、最新の栄養医学に基づいて、無理せず、おいしく続けられる糖尿病対策を紹介します。
1. 低炭水化物食で血糖値が安定する理由
糖尿病の大きな特徴は、食後の血糖値が急上昇しやすいことです。
その原因は、主に「炭水化物(糖質)」の摂取量と質にあります。
炭水化物が消化・吸収されると、血糖が一気に上昇し、インスリン分泌が必要になります。
しかし、インスリン抵抗性がある糖尿病患者ではこの調整がうまくいかず、高血糖が持続します。
→ 糖質の量をコントロールするだけで、血糖の上昇を抑えることが可能です。
2. 科学的根拠:Virta Health研究の衝撃
アメリカで行われたVirta Healthの研究(2024年)では、以下のような驚くべき結果が報告されています。
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対象:2型糖尿病患者数百名
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方法:リモート医療支援+ケトジェニック食(糖質20〜50g/日)を5年間継続
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結果:
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約60%以上の患者が糖尿病の寛解状態(HbA1c<6.5%)
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約半数がインスリンを中止
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体重、脂質、肝機能マーカー、炎症マーカーも大幅に改善
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📖 Virta Health 5年研究(PubMedリンク)
3. 日本人でも有効:国内研究の紹介
日本人を対象とした比較試験(2020年, 糖尿病誌)でも、1日130g未満の糖質制限食を取り入れることで、
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HbA1cが平均0.7〜1.2%改善
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空腹時血糖値、中性脂肪の改善
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心理的な満足度も高い
という結果が得られています。
4. GI値・GL値を活用して「賢く糖質を選ぶ」
食後血糖を上げやすい食品かどうかを見分ける指標が「GI値(グリセミック・インデックス)」と「GL値(グリセミック・ロード)」です。
食品例 | GI値 | 備考 |
---|---|---|
白米 | 約84 | 高GI |
全粒粉パン | 約50 | 中GI |
玄米 | 約55 | 中GI(低め) |
大豆、ナッツ類 | 20〜30 | 低GI・低GLで優秀 |
さつまいも | 約55 | 食物繊維が多く低め |
ポイントは「同じ炭水化物でも、質によって血糖への影響が違う」ということ。
5. 今日からできる!実践アドバイス
✅ 主食の見直し
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白米→雑穀米・玄米
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パン→全粒粉パン・ブランパン
✅ 糖質の「かさ増し」テク
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ご飯の量を減らし、豆腐や野菜で満足感アップ
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ナッツやチーズで間食を工夫
✅ タンパク質・脂質を恐れない
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卵、肉、魚、ナッツ、オリーブオイルなどを適量しっかり
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食事の満足感と血糖安定に貢献します
まとめ:糖質制限は制限ではなく“選択”
糖質制限=食の楽しみを奪う、ではありません。
むしろ「賢く選ぶ」ことで、血糖コントロールがラクになり、食事がもっと楽しくなるのです。
📌 医師からのひと言
糖尿病の食事指導は「カロリー制限」から「質と構成の最適化」へと進化しています。
食事で血糖が安定すれば、薬も減らせる可能性があります。
ぜひ、おいしく・ムリなく・科学的に、糖尿病コントロールを始めてみましょう。