🧠「筋肉」と「脳」に効く?──フレイルと認知機能に注目されるクレアチンの可能性
🧠「筋肉」と「脳」に効く?──フレイルと認知機能に注目されるクレアチンの可能性
加齢とともに気になるのが、筋力の低下やもの忘れといった心身の変化。
最近では「フレイル(虚弱)」や「軽度認知障害(MCI)」といった言葉も耳にする機会が増えてきました。
こうした加齢に伴う変化を、栄養の力でサポートできないか?
そんな視点から、今「クレアチン」という成分が注目を集めています。
💪 クレアチンって何?
クレアチンは、もともと私たちの体内に存在するアミノ酸の一種で、主に筋肉や脳のエネルギー源として働いています。
アスリートが「筋力アップ目的」で使うイメージが強いかもしれませんが、実は高齢者や認知症予防の分野でも研究が進んでいるんです。
🦵 フレイル(虚弱)にクレアチンは効く?
「フレイル」とは、筋力や体力が落ちて「転びやすくなる」「疲れやすくなる」といった状態のこと。
放っておくと要介護のリスクが高まるため、早めの対策がカギです。
研究では、クレアチンを運動と一緒に取り入れることで、筋肉量や筋力が向上することが報告されています。
たとえば週2回のレジスタンストレーニングに、1日3〜5gのクレアチンをプラスすることで効果が出やすいという報告も。
✅ ポイント:クレアチンは「運動とセット」で効果を発揮!
🧠 もの忘れ・MCIにも期待?
「最近ちょっと記憶があいまい…」
そんな軽度認知障害(MCI)は、認知症の前段階ともいわれています。
動物実験では、クレアチンを摂取することで記憶力や学習能力が改善したという結果も。
その理由のひとつが、脳の中のエネルギー供給が改善されること。脳も筋肉と同じく、エネルギー不足でうまく働けなくなるのです。
また、クレアチンはシナプス(神経のつながり)を強くする働きもあるため、「記憶の保持」にも一役買っている可能性があります。
🔬 興味深いのは「女性の脳」で特に効果が大きかったという研究も!
⚖️ 気になる安全性は?
クレアチンは、通常の摂取量(1日3〜5g)であれば非常に安全性の高いサプリメントとされています。
ただし、腎臓に疾患がある人は使用を控えるか、医師と相談しましょう。
📝 まとめ:加齢に備える新しい“選択肢”としてのクレアチン
対象 | 期待される効果 | 条件・注意点 |
---|---|---|
フレイル | 筋力・筋肉量の改善 | 運動と併用が必須 |
MCI(軽度認知障害) | 記憶力・学習能力の維持 | ヒトでの研究は今後に期待 |
まだ研究段階の部分も多いとはいえ、「運動+栄養」という観点から、クレアチンは“年齢に負けない体づくり”を支える栄養素として注目されています。
これからの時代、プロテインだけじゃない。
“脳と筋肉の両方に効く”サプリメントとして、クレアチンが静かに支持を集めているのかもしれません。