2025-05-07 18:17:00
🌸 女性ホルモンの話:からだとこころを支えるエストロゲンのちから
🌸 女性ホルモンの話:からだとこころを支えるエストロゲンのちから
1️⃣ 女性ホルモンとは?
女性ホルモンとは、主に卵巣から分泌されるホルモンで、女性の心と体の健康を調整する大切なメッセンジャーです。主なホルモンは2種類:
ホルモン | 主な役割 |
---|---|
エストロゲン(E2) | 妊娠の準備、肌や血管、骨、脳、免疫の健康維持 |
プロゲステロン(P4) | 妊娠維持、体温調整、感情の安定、子宮内膜の変化 |
2️⃣ 一生の中で変化するホルモン
ライフステージ | ホルモンの変化 | 主な影響 |
---|---|---|
思春期(10代) | 急増 | 初潮・胸の成長・情緒変化 |
性成熟期(20〜30代) | 安定 | 妊娠可能・月経周期の安定 |
周閉経期(40代後半) | 不安定 | 月経不順・PMS・気分の波 |
閉経・更年期(50代) | 急減 | ほてり・不眠・イライラ・骨量減少 |
高齢期(60代以降) | 極低値で推移 | 骨粗鬆症、認知機能低下、心血管疾患リスク上昇 |
3️⃣ エストロゲンが守っているもの
エストロゲンは、単に妊娠のためのホルモンではありません。全身の多くの臓器を守る働きがあります。
臓器・系統 | 作用 |
---|---|
🧠 脳 | 記憶力・集中力の維持、気分安定、認知症予防 |
❤️ 血管 | 動脈硬化の抑制、コレステロール調整 |
🦴 骨 | 骨吸収の抑制、骨密度維持 |
👩⚕️ 皮膚・粘膜 | ハリ・潤いの維持、膣の健康 |
💪 筋肉・代謝 | 筋量維持、脂肪の蓄積を抑制 |
🛡 免疫 | 抗炎症・免疫調節(自己免疫との関連も) |
4️⃣ エストロゲンが減るとどうなる?
閉経後、エストロゲンは10分の1以下に急減。
すると、以下のような全身的な変化・不調・疾患が出やすくなります:
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ホットフラッシュ、動悸、睡眠障害
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膣の乾燥、性交痛、尿トラブル
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骨粗鬆症、骨折のリスク
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動脈硬化、心筋梗塞、脂質異常症
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気分の落ち込み、認知症リスク
5️⃣ 女性ホルモンが減っても元気でいるために
✅ 選択肢のひとつ:ホルモン補充療法(HRT)
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閉経後の症状緩和、骨や脳の保護に有効
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60歳未満、閉経後10年以内の開始が最も効果的かつ安全
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副作用や禁忌もあるため、専門医との相談が必須
✅ その他のケア
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運動(骨・筋肉・脳を保つ)
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食事(カルシウム・ビタミンD・オメガ3など)
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睡眠とストレスケア(自律神経とホルモンの関係)
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女性ホルモンを助ける栄養素・漢方・サプリも併用可能
💬 最後に
女性ホルモンは、人生のあらゆるステージで、
あなたのからだとこころに静かに、けれど確かに働いています。
ホルモンと上手につき合いながら、自分の変化を前向きに受け止め、ケアしていくことが、健康で美しく年を重ねるためのカギです。