2024-04-18 08:59:00

心療内科で扱う心身症につて

心身症(しんしんしょう)は、心のストレスや悩みが体に影響を与えて、肉体的な症状を引き起こす病気です。私たちの心と体は密接につながっており、精神的なストレスや感情の問題が実際に「身体的な痛みや不調」として現れることがあります。これは、心理的な問題が自律神経やホルモン系など、体の様々な機能に影響を及ぼすためです。

心身症には、以下のような代表的な疾患があります:

1. 過敏性腸症候群(IBS):ストレスが原因でお腹の痛みや下痢、便秘などの症状が現れる病気です。
2. 心因性疼痛:医学的な原因が見つからないにもかかわらず、体のある部分に慢性的な痛みが続く状態です。
3. 緊張型頭痛:ストレスや精神的な緊張が原因で起こる頭痛で、日常生活に影響を与えることがあります。
4. 心因性嘔吐:精神的な要因により、嘔吐を繰り返す状態を指します。
5. 不安障害による身体症状:不安が強いと、胸の痛みや息苦しさ、めまいなど、様々な身体的症状を引き起こすことがあります。

心身症の治療には、症状を和らげるための薬物療法のほかに、カウンセリングや認知行動療法など、心の問題にアプローチする心理療法が組み合わされることが多いです。これにより、心のストレスを減らし、体の症状を改善させることが目指されます。

心身症は、「心の問題が体に影響を及ぼす」ということを理解することが大切です。もし体に不調を感じたとき、それがストレスなどの心の問題から来ている可能性もあることを覚えておくと、より適切な対処ができるようになります。