パニック発作は、なぜ起こるのでしょうか?
身体の変化、脳の警報システム、そして「また起こるのでは」という不安。これらがどう関係するかを、画面を押しながら学んでみましょう。
1パニック発作の「恐怖の悪循環」
例えば、突然胸がドキドキしたとき。「危険な病気かもしれない」と感じると、恐怖が増し、さらに動悸が強まることがあります。下の段階を押してください。
①身体の変化
心拍の増加、息苦しさ、ふらつきなど、身体に何らかの変化が起きます。発作は、この段階だけから始まるとは限りません。
この図は理解を助けるモデルです。すべての発作が同じ順序で起きるわけではありません。初めての胸痛・失神などは、パニックと決めつけず医学的な評価が必要です。
2脳の警報ネットワーク
恐怖は脳の一か所で作られるわけではありません。いくつもの領域が互いに影響し合います。領域を押すと説明が変わります。
島皮質
心拍や呼吸など、身体の内側の感覚に関係します。身体感覚への注意や予測とのずれが、恐怖の感じ方に影響する可能性があります。
脳幹と身体の防御反応:橋傍腕核(PBN)は呼吸や内臓からの情報処理に、中脳水道周囲灰白質(PAG)は防御反応に、前帯状皮質は情動・注意などに関係すると考えられています。
ストレス反応:視床下部とHPA軸はホルモンを通じたストレス応答に関係しますが、発作時の瞬間的な心拍変化と同じ時間スケールではありません。
これらは研究が進む領域で、脳の特定箇所の異常だけでパニック症を診断するものではありません。
3呼吸・CO₂・身体感覚
息苦しさは、呼吸の変化そのものだけでなく、その感覚をどう受け止めるかによってもつらくなる場合があります。
呼吸が速くなるとき
過換気によって血液中のCO₂が低下すると、めまいや手足のしびれなどが起こることがあります。ただし、すべてのパニック発作で過換気が起きるわけではありません。
4同じ動悸でも、受け止め方で変わる
場面:買い物中に、突然心臓がドキドキしました。次のどちらかを押して説明を見てください。
危険な予測が浮かんだとき
身体の変化を大きな危険の前触れと捉えると、恐怖と動悸が互いを強めることがあります。怖い考えが浮かぶこと自体を責める必要はありません。
これは診断テストでも正誤問題でもありません。新しい症状や強い胸痛などを「ただの不安」と判断しないでください。
5予期不安と回避行動はなぜ続く?
電車で発作を経験したあと、「また起きたらどうしよう」と考えるようになることがあります。
①発作の経験
強い恐怖を伴う経験は記憶に残りやすく、次に似た場面に出会うと不安がよみがえることがあります。
外出や公共交通機関などを避ける範囲が広がることを、広場恐怖の一部として理解することがあります。すべての患者さんに起こるわけではありません。
6治療は悪循環のどこに働きかける?
治療方法を押すと、そのねらいを表示します。複数を組み合わせる場合もあります。
心理教育
主に:身体感覚の意味づけ
パニック発作の仕組みを学び、身体反応を過度に危険視する悪循環に気づく助けになります。
7自分の不安のパターンを振り返る
当てはまるものを選ぶと、理解のためのメッセージが表示されます。診断や重症度の採点ではありません。
チェックした後、「選んだ内容を振り返る」を押してください。
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8菊池クリニックが大切にしていること
身体症状を確認する
動悸や息苦しさの背景に、心臓・甲状腺などの病気がないか必要に応じて評価します。
悪循環を一緒に理解する
身体感覚、考え方、恐怖、行動の関係を患者さんと整理します。
治療を適切に選ぶ
心理教育、認知行動療法的な支援、必要に応じた薬物療法、専門機関との連携を考えます。
生活を取り戻す
発作が起きないことだけでなく、避けてきた活動を再び行えることを目指します。
心療内科の受診方法・受付状況は、当院の最新の診療案内をご確認ください。
受診に関する大切な注意
このページは一般向けの学習教材であり、診断や個別の治療指示を行うものではありません。曝露療法は医療者などの評価・指導のもとで実施を検討してください。
