糖尿病の病態に合わせて治療します
インスリンの分泌不足と、インスリンが働きにくい状態(インスリン抵抗性)を考慮します。必要に応じてインスリン分泌能などを評価し、適切な治療を考えます。
血糖だけでなく、心臓・腎臓・血管を守り、健康寿命を延ばすことを目指します。
糖尿病は血糖値が慢性的に高くなる病気です。高血糖が続くと、目・腎臓・神経への障害や、心筋梗塞・脳卒中・心不全などのリスクが高まります。
当院ではHbA1cの数値だけを下げるのではなく、病態や合併症、日々の暮らしに目を向け、一人ひとりに合った治療を考えます。
インスリンの分泌不足と、インスリンが働きにくい状態(インスリン抵抗性)を考慮します。必要に応じてインスリン分泌能などを評価し、適切な治療を考えます。
HbA1cは過去1~2か月を中心とした血糖状態の目安ですが、食後の急な高血糖や低血糖を十分に表さないことがあります。食事内容や症状、必要時の血糖測定などを合わせて確認します。
体重・腹囲だけでなく、中性脂肪、HDLコレステロール、脂肪肝なども評価し、血糖が高くなる背景を考えます。
薬は血糖を下げる作用だけでなく、心血管疾患や心不全、腎臓病への効果、低血糖の危険性、年齢、体重などを考慮して選びます。特定の薬剤がすべての患者さんに同じ効果をもたらすわけではありません。
当院では医療データファイリングシステム(RS-Base)に保存された検査履歴を活用し、HbA1c、血糖、腎機能(eGFR)、脂質などの推移を確認します。単発の数値だけでなく、長年の変化を治療方針の検討に役立てます。
腎臓については、eGFRと尿アルブミンなどを組み合わせ、腎機能低下を早期に捉えるよう努めます。
高血圧、脂質異常症、喫煙、肥満なども合わせて管理します。必要に応じて血圧脈波検査(CAVI・ABI)などを参考に、心筋梗塞や脳卒中のリスク低減を目指します。
足のしびれ、感覚低下、皮膚の傷や変化などを確認し、眼科・歯科での定期的な検査も勧めています。
糖質を一律に禁止するのではなく、量と質、食後の血糖変動、栄養状態を考えます。体力に応じた活動と筋力維持を勧め、高齢者では過度な減量による低栄養を避けます。
HbA1cの一般的な目標を参考にしながら、年齢、合併症、低血糖リスク、生活状況に応じて、安全で無理のない目標を設定します。
次の薬はすべての方に使うものではありません。病態や国内の承認適応に合わせて選択します。
尿への糖排泄を増やします。一部の患者さんでは心不全・腎臓病に対する効果も期待できます。脱水やケトアシドーシスなどに注意します。
血糖や体重を改善し、一部の製剤では心筋梗塞・脳卒中などの心血管イベントを減らす効果が示されています。
血糖と体重の改善が期待される薬です。適応や副作用を確認して使用を検討します。
血糖に応じたインスリン分泌を促し、単独では低血糖を起こしにくい薬です。
主に肝臓からの糖放出を抑えます。腎機能や体調に応じた安全管理が必要です。
インスリンが不足している場合などに使用します。低血糖への注意と適切な自己管理が重要です。
代表的な成人の目標です。高齢者では認知機能・身体機能・治療薬などを踏まえて、これと異なる目標や下限値を設定する場合があります。
検査値はその日の数字だけではなく、時間をかけてどのように変化してきたかが大切です。以下はその考え方を伝えるための説明用グラフです。
架空データの概念図です。実際の患者さんの記録や当院の治療成績を示すものではありません。
縦軸はeGFR(mL/分/1.73m²)。2種類の架空の経過を比較した概念図です。薬剤の効果や個々の患者さんの将来を予測するものではありません。
糖尿病が疑われる方、健診で血糖やHbA1cを指摘された方、治療中で合併症が気になる方はご相談ください。受診は原則として事前にお電話でご予約ください。
検査結果、お薬手帳、血糖や血圧の記録をお持ちの場合は、診察時にご提示ください。
診療内容や検査・薬剤の選択は、患者さんの病状と国内の保険診療上の条件に応じて判断します。