心房細動の治療と管理|菊池クリニック
菊池クリニック|循環器・内科診療

心房細動の治療と管理

脳梗塞・心不全の予防に加え、認知機能の低下にも目を向けた長期管理を行います。

日常の検査とお薬の管理を続けながら、専門的なカテーテルアブレーションが必要な場合には、獨協医科大学病院・新小山市民病院などの循環器専門施設と連携します。

脳梗塞予防認知機能への配慮抗凝固薬の安全管理専門病院と連携

心房細動は、心臓の脈が不規則になる不整脈です。動悸や息切れを感じる方もいれば、自覚症状の少ない方もいます。心臓の中に血栓ができて脳梗塞を引き起こしたり、心拍数が速い状態が続いて心不全につながったりすることがあるため、症状の有無にかかわらず、適切な評価と継続的な管理が大切です。

当院の診療の8つの特徴

01

脳梗塞の危険度を評価

年齢、高血圧、糖尿病、心不全、脳梗塞の既往などを確認し、脳梗塞の危険度を評価します。必要な方には抗凝固療法を検討します。

02

抗凝固薬を安全に継続

抗凝固薬は脳梗塞予防に役立ちますが、出血への注意も必要です。腎機能、年齢、体重、併用薬などを確認し、適切な薬剤と用量を検討します。

03

心電図・ホルター心電図で評価

通常の心電図に加え、必要に応じて1〜5日間装着するホルター心電図を用い、日常生活での不整脈の出現や心拍数の変化を確認します。

04

動悸や息切れ・心不全を管理

脈の速さ、症状、心機能などを評価し、心拍数を調整する治療などを検討します。治療方針は心房細動の種類や心臓の状態によって異なります。

05

認知機能の低下にも配慮

心房細動は脳梗塞だけでなく、認知機能の低下とも関連することが知られています。必要に応じて物忘れや服薬状況を確認し、脳の健康も考慮して診療します。

06

高血圧などの背景疾患も管理

高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、睡眠時無呼吸症候群、心不全などを総合的に確認し、心房細動の進行・再発や心血管リスクの低減を目指します。

07

アブレーション治療を専門病院と連携

症状が強い場合や発作を繰り返す場合、心機能への影響がある場合などには、専門医と相談してカテーテルアブレーションの適応を検討します。

08

治療後も長く見守ります

アブレーション後も心房細動が再発することがあります。当院では医療データファイリングシステム(RS-Base)などの検査履歴を活用し、継続的な診療を行います。

心房細動と認知機能の関係

心房細動のある方では、認知機能の低下や認知症が起こるリスクが高いことが報告されています。その背景には、脳梗塞や自覚症状のない小さな脳梗塞、脳血流の変化、共通する血管の危険因子などが関係している可能性があります。

認知機能を守るためにも、脳梗塞予防と全身の血管管理を重視します。

抗凝固薬による脳梗塞予防、血圧・血糖などの管理、服薬の継続支援を行います。ただし、抗凝固療法やアブレーションで認知症を確実に防げると証明されているわけではありません。

専門病院との連携

カテーテルアブレーションは、心房細動を起こす異常な電気信号の伝わり方を抑えるための専門的な治療です。全員が対象となるわけではなく、症状、心機能、年齢、希望などを考慮して適応を判断します。

獨協医科大学病院

不整脈の専門的な評価やカテーテルアブレーションについて連携します。

循環器内科の案内
新小山市民病院

循環器内科での不整脈治療やカテーテルアブレーションについて連携します。

循環器内科の案内
当院で心電図・症状・リスクを評価
適応があれば専門病院へ紹介
治療後は当院と専門病院で継続管理
アブレーション後も抗凝固薬が必要なことがあります。

治療が成功して心房細動が確認されなくなっても、脳梗塞リスクによっては抗凝固薬を続けます。ご自身の判断で中止しないでください。

日常生活で気をつけたいこと

  • 処方された抗凝固薬を自己判断で中止しない
  • 脈拍、血圧、動悸、息切れなどの変化を確認する
  • 高血圧・糖尿病・体重・睡眠などを適切に管理する
  • 血尿、黒色便、止まりにくい出血などがあれば相談する
  • 歯科治療や手術、ほかの薬を追加する際は抗凝固薬の服用を伝える
救急受診が必要な症状

突然の片側の手足の麻痺、言葉が出ない・ろれつが回らない、急な視覚異常などは脳卒中の可能性があります。強い胸痛、重い息切れ、意識を失うなどの場合も、ためらわず119番通報してください。

受診のご案内

初診・再診とも、原則として事前にお電話でご予約ください。お薬手帳、これまでの心電図・検査結果や専門病院からの診療情報があればお持ちください。

当院が目指す心房細動診療

心房細動の治療は、単に脈の乱れを整えることだけが目的ではありません。脳梗塞や心不全のリスクを減らし、認知機能にも目を向けながら、日々の生活を支えることが大切です。

脈の乱れだけでなく、脳梗塞の危険を診る。心臓だけでなく、脳と全身を診る。そして専門病院と連携し、長期的な健康を支える。